Bicycle Gallery: GOKIのツーリングバイク 2
(投稿日:21 Dec 2014)

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紹介メモ:
 現在メインに乗っているバイク。コンセプトは、先代と同じく、軽く走れるレーサの乗り味を持ったツーリング車。多少アップライト気味のポジションで、トレーニング、ショート/ロングツーリングに使用しています。十分慣れてきましたが、先代は当面バックアップ用に残しておきます。(G記:2014/11/24)

■フレーム  ■支持系パーツ、ブレーキ  ■駆動系パーツ、ホイール
■その他の装備  ■ポジション設定  ■変更記録(更新日:20 Dec 2014)

■フレーム(エンメアッカ オーダー 2012/03/04入荷) Skeleton, Click to Popup
 先代に続いて2回目のフルオーダーフレーム(5台目のレーサー)。震災の津波から復活したばかりのエンメアッカさんに初めて作っていただきました。
 一番大事なシート回り寸法は変えず、先代で苦手になってしまった下りへの対策を行いました。先代は荒れた路面でハンドル振動が出たのが嫌でした。そこで、ヘッド周りの剛性を上げるよう、トップとダウンを太くしてヘッドを伸ばしました。これに伴いトップはスロープにしました。またコーナーで重心を下げるため、BBハンガーを目一杯下げました。リアセンターはこれに合わせ少し伸びました。あとは、フロントセンターとトップチューブ長をキープ。オフセットを短くしたので、ヘッド角をわずかに寝かせました。ただし、出来上がりでは、インテグラルヘッドのリテーナー座面切削ずれ(工具起因)のヘッド角度ずれ(+0.3°)と、フォークのオフセット誤差(-2mm)のため、フロンタセンターは上記予定より5mm短くなりました。支障は無いですが、今度作る時は通常のアヘッドにしようと思います。
 最初に乗った時に、すぐに重心が低いことを感じました。狙い通りです。走るとカーボンフォークの振動吸収や硬さはまあまあ。先代で変更した太いクロモリフォークが固かったので、丁度良くなりました。最初の頃、走るとヘッドのガタつきを感じたのでセッティングナット締め直したが取れなくて、半年くらいガマンしてから、ここまでかと強く締めたら治りました。前記のヘッドリテーナー座面切削のずれと関連するのか、納まるべき位置にやっと入ったのかもしれません。その後は、ヘッド回りに安心感があり、下りも快適です。また、細かいところですが、シートステーを下げてもらったので、Rブレーキのアウターワイヤが内腿に触れることが無くなったのも快適です。他に、使用部品の都合で、シフトレバー台座をつけてもらいました。
 今回の塗装色/光沢は思い通りでかなり気にいっています。ただし、カーボンフォークも塗装するのに低温ウレタン塗装を採用したため、塗膜が弱いです。少し色がずれるかもしれませんが、フォーク以外を別に焼き付け塗装にした方が良かったと思います。
 なお、先代で2011年あたりから度々悩まされた、緩い下りで起きるハンドルシミー(共振)は、2013年GWにこのフレームでも発生しました。現在は、その主原因(きっかけ)が大きいシートポストバッグの振動だと判明しています。これをストラップで引っ張り、サドル側への固定を強くしてから、ハンドルシミーは発生していません。

■支持系パーツ(ハンドル、サドル、ペダル)
 腕が短く、手も小さめなので、ハンドル回りのパーツ選びは重要です。曲がりの浅いCinelli ジロデイタリアを長いこと使ってきましたが、先代の後半からTNI Ergonomic Shallowに変更しました。これはさらに浅く曲がり部が手前なので、全てのグリップポジションをスムースに使えます。バーエンドに取り付けたバズキルはアルミハンドルの微振動を取ってくれるというもの。いくらか効果があるようです。ステムは最初につけたものが短すぎて、スタンディングで膝にあたったので、結局先代と同じ長さに戻しました。
 先代でサドル回りのポジション設定は完成していましたが、サドルが絶版のため今回やり直しです。新しいPrologoに挑戦しました。一個目では悪くはないがお尻が乗っかっている感じに痛い。それで、座面をフラットからセミラウンドに変更、幅も少し広くしました。お尻の納まりはとても良いのですが、50kmを超えたあたりからお尻に鈍痛発生。前後位置調整を繰り返すがお手上げ。最終的には、高さの問題でした。Prologoは座面が硬いため、先代のサドルのクッション分だけ低くしなければいけなかったのです。分かってみれば当たり前のことでした。やり直しに思ったより時間がかかってしまい、2013GWと2014GWのロングツーリングでは先代のサドル+ピラーへと入れ替えました。次はこれでいけるかしらん。サドル長の実測は280mmです。
 ペダルは、シューズで歩けるようにするためMTB用です。
■ブレーキ
 ブレーキレバーの単品の入手性が悪く、コンポもののSRAMを選びました。レバーを外側に向けるデザインを早くから採用しており、下りで握りやすいと思ったのです。実際にこれはグッドです。もともとはシフト用のタップレバーがハンドルバーに当たらないようにするのが目的のデザインだったかもしれませんが、今ではシマノも目立たないように真似してますね。ブレーキフードは色合わせのため元の黒色から交換しました。
 ブレーキ本体は、SRAMの2ndグレード品を採用。先代のシュパーブほど柔らかくはなく、悪くないと思います。最初の頃、調整後にしょっちゅうブレーキゴムの当たりが変わってしまいました。ピボットのアジャストボルトが緩んでいくことに気付いて、ネジゆるみ防止剤ロックタイトを塗ってから問題なくなりました。
 オリジナルのブレーキゴム、SWISS STOP(黒色)が減った後、先代の後半から使っているBBBのTECH STOPへと変更しました。ここで、TECH STOPの音鳴りが起こりにくい点を気にいっていたのですが、なんとなく効きが悪いような気もしていました。この変更でその思いが強くなってきている折り、2013秋の筑波ランの大雨の中で全く止まれない経験をして、新品なのにこりゃダメだと確信しました。それで、ストックは全て廃棄して、ちょっと値段が高いけれど、SWISS STOPのアルミリム用に再度変更しました。これで、ブレーキへの信頼感がやっとまともになりました。下りコーナーでブレーキングを引きずることも大幅に減りました。

■駆動系パーツ(クランク、ギア構成、変速機)
 クランク長は一番慣れていた170mmに戻しました。先代で一度172.5mmに伸ばしましたが、自分の脚には無理でした。ももを上げた時に力が逃げるようになって、回転数を上げると無駄にエネルギー使っていました。先代のクランクではQファクタを136mmまで詰めていたので、この150mmはかなり広いです。ペダルスペーサを外して現状は148.4mm。大分慣れました。
 ギアの組み合わせは、Rの中心16-17を使いたくて、Fのアウターを46と小さくしてます。ただし、TOPの46-13では下りでギアが足りませんので、いずれ変更する予定です。Rを8Sにしているのは、手持ち部品を使おうとしたためです。Wレバーを使い、SRAMブレーキレバーのシフターは使っていません。いずれ10Sへの変更に合わせて使います。チェーンフォールプロテクターは便利です。たまに起きていたチェーン落ちを完璧に防いでくれます。
■ホイール
 ホイールは、エンメアッカさんに手組みしていただきました。リムがディープな分カッチリしているので、スポークは28本で問題ありません。その昔は32本でも心配したものですが。。。これとは別にEASTONの完組ホイールもありますが、まだおろしていません。
 タイヤはミシュラン一本に戻しました。PRO3から今はPRO4。スリックですがグリップは良い方だと思います。ただし、サイドが痛んでるのを見つけたらすぐに変えるようにしています。チューブは先代の途中からずっとR-Airです。軽くて十分な強度があります。

■その他の装備品(常時)
 ボトルのポディウム・チルは飲み口が良いので(楽なので)、他に戻れません。エリートのケージに入りにくいのが玉に瑕ですが。小型のインフレータは何度も壊れていますが、DIAGOはまあまあもっています。ツールボトル(小)には、予備チューブ1本、パンク修理セット、工具を入れています。小さなサドルバッグも持っていますが、今の所これで間に合っています。
 メータは数年前からGarminを愛用しています。HRやケイデンスがモニタできて、GPSデータを残せるのが良い。WEBのGarmin Connectでデータ集計しています。ヘルメットは2012年に怪我してからツーリングでもかぶっています。基本的な服装は、レーサシャツ、レーサーパンツ(レッグカバーは常につけてる)、レーサーシューズ(MTB用)。
■ツーリング時の装備
 このヘッドライトは今までで一番明るくて、一個で十分安心できます。だいたいハンドルに取り付けています。ツールボトルは、予備チューブを2本に増やしてオイルも加えると、小では間に合わなくて大に変更します。ただし、シートチューブにつけると、脚にかすかに当たるのが気にいらないところ。
 パッキングの主力バッグはコントアーマグナムです。以前使っていたウエストバッグは一度腰を痛めてからやめました。荷物はかなり減らしました。毎日洗濯を基本にして、万が一のための着替えを1日分残しています。このバッグのキャリアが撓んで振動し、ハンドルシミーの原因となることが分かってから、ストラップで全体をサドル側に引っ張って固定しています。現状のフロットポシェットは出し入れしにくいので、代わりを探しています。輪行袋は既に絶版のものなので、擦り切れ部をテープで補強しながら、大事に使っています。

■ポジション設定(2014/12/20):
 サドルは、座面が硬いため、先代より5mm低くセットしています。ハンドルは2014/11/15の写真より7.5mm低くセットしており、先代の最終ポジションに近い高さです。

■変更記録: