1999年 GW 九州ツアー

by DAZ & あこ(投稿日:29 Jul 1999)

日程:1999/4/29(木)〜5/4(火)
参加:DAZ(計画)、あこ、GOKI
コース概要:=長崎=諫早→島原=熊本→阿蘇→内牧温泉→筋湯→湯布院→別府=大分=
Map, Click to Popup  DAZ企画による5泊6日のツアー。DAZは8年ぶりの九州でGWは初、Gさんは5年ぶり(8年前には近いコースを走ってる)。あこは初めてということで、温泉に行きたい&ハードなランはちょっと…というイメージでコース設定しました。最終日以外は毎日晴で天候に恵まれ、たくさん食べて無理なく走り、観光も交えて楽しく行ってきました。


1日目:4/29(木) 東京=長崎空港=諫早=愛野→島原(34km、Gのみ+諫早→愛野47km) 快晴
 羽田発7時40分の長崎行き飛行機で出発。Gさんは前日飲み会のため深夜から準備して、寝坊するとまずいので徹夜してきたとのことで、見るからに徹夜顔だった。長崎に10時前着、快晴! 空港からバス輪行で、諫早まで40分程度だった。今日は半日しかないけど島原観光をしたいのと、明日が一番ハードな日なので、初日は足慣らし程度の軽い走りにしようということで、Dと亜子は国道を避けるため島原鉄道で愛野まで輪行を続けるが、Gさんは諫早湾干拓の現場を実際に見てみたいので諫早からスタート、愛野で集合とした。

【G記:堰がおりた後ニュースにのぼらなくなっていたが、自分の目で確認しようと。駅前の案内板で場所の目星をつけ、川沿いをたどる。幹線道を離れると何もないので不安になるが、しばらく砂利道をいくと低い防波堤。その先は、だだっぴろい原、海岸線は遠くて見えない。海の匂いがしないほど乾燥し表面のひびわれた泥。降りてみると、一層下はまだ固まりきっていない気がした。ちょっと背の高い茎だけの草(?)がペンペンと生えている。豊かに生物がいた所はとても思えない。それから、防波堤の上をずっと元の海岸線をたどるようにとろとろ走った。良い天気、気持ちいいのだけれど頭の中は少し混乱。ところどころに漁業の面影。たまに廃水用の溝がほってある他は何もない土地。東に向かうにしたがい生えている草が少し増えている。工事車両が入っている干拓地のはずれで幹線道に戻った。】

 無事Gさんと合流し、まずは愛野の大衆食堂で昼食とする。外見しょぼしょぼの店だったが量・質とも満足して、ついゆっくりしてしまった。1時半ころ、九州サイクリングのスタート! 国道251は交通量が多いので1kmほど内陸の島原北部広域農道に行くが、こちらは車が少し減ったのは良かったけどアップダウンが多く時間がかなりかかりそうで、しばらく走ってまた国道に戻った。後は国道をひた走り、追い風に助けられてなんとか島原城に4時半着、まず先に雲仙噴火資料館に入り、雲仙噴火の記録映画を見て当時の大変さを実感する。5時で天守閣が閉門するところを頼んで入れてもらい、なんとか島原城も見学できた。このあと名物「かんざらし」(白玉団子)を食べようと茶店に行くともう閉まっていて、観光本に載ってた別の茶店に行くとそこもちょうど閉まったところで、残念だった。九州は東京に比べれば店が閉まるのが早いのかも。
 島原温泉は新しい温泉街で、道々に「温泉飲み場」がたくさんある。ちょっとしょっぱかった?宿まで裏道をたどっていこうとしたら、道がだんだん細くなって、民家の細い路地が行き止まりで、引き返そうとしたらDの自転車が植木鉢にあたってひっくり返してしまった。家のおばさんを呼んで謝ったら「わしかたづけるけんよかよ、よかよ」と言ってくれました。宿は民宿浪花という名前に似合わず内装が新築風なきれいさで、ごはんも美味しかった。具雑煮という土地の名物は、おばさんが「専門店よりも、うちがいちばんうまいって言われてるんですよ」と自慢していた。宿は雲仙の山が間近で、おばさんの話「山にはほんとに苦しめられますねぇ。噴火の時は避難していたし家の中も灰だらけになってほんとに大変でしたよ。最近やっとお客さんがくるようになったけど、復興のための税金やらなんやらの負担が今になって掛かってきて、今が一番大変なんですよ。いっそ家が全部無くなってしまったほうがまだ良かったかも、なんて思うこともねぇ…」との話に、ただただう〜んとうなってしまう。

【あこしの感想】 愛野の食堂で「本日の定食」を注文し、「今日の定食は何ですか?」と聞いた。店のおじさんの返事は「さあ、なんにしようかねぇ〜。」リクエストに答えてくれるとのことなので「魚系」でお願いしたら、鮭の切り身以外にこまこまと手作りおかずがついていて、味、ボリュームとも大満足だった。これだからショボショボ系の食堂はやめられません。九州ツアーは幸先の良いスタートです。


2日目:4/30(金) 島原=(フェリー)=熊本→俵山峠→阿蘇白水 (70km) 晴れ
 起きると今日も快晴! まずは朝食前に、GさんとDで3kmほど先の「水無川」へ行く。眠かったがGさんがぜひ行こうという感じだったので行けたのだが、やはり眠くても行って良かった。今回のGさんは、昨日の諫早湾に続いて、ジャーナリスティックな視点である(?)。ここは雲仙噴火の被害が最も大きかったところで、平成新山が道路から目前に迫り、火砕流が流れた跡がはっきりわかる。新しい高架の国道がかなり出来上がっているが、火山灰にほとんど埋もれて屋根だけ出ている家が2件ほど、放置されていた。朝食後にあこも見学に行く。
 さて朝イチの熊本行き高速艇で熊本へ30分で渡る。短時間でもフェリーに乗ると、旅気分が盛り上がって私は大好きです。まず熊本城を見学。市街地を抜ける途中の「上通饅頭」という店で、名物「いきなり団子」ほか数種類の饅頭を仕入れ、今度は水前寺公園観光、ここでもう昼になってしまった。昼食をとり、のんびりと日本庭園や池のカモなど眺めた後、やっと本日のサイクリング開始である。県道36で外輪山越えの俵山峠を目指すが、熊本空港の近くでもあり交通量が多いので、益城からは一本南の農道で行く。ここは実にのどかな畑の中の道だった。夏のような日差しの中、追い風に吹かれて西原村から本格的に登りとなる。予想外に交通量が少なくて快適に走れた。途中で「いきなり団子」を食べたりパラグライダーの人たちを眺めたりしながら順調に登り、峠に4時着、ここからは阿蘇が一望でき、天気も良くて実に良い眺めだった!

Photo, CLick to Popup
**1999.4.30 俵山峠、阿蘇をパックに。**


 ここから後は下って終わりと思っていたが、宿に着くまでにまだ距離もあり、道を探したり予想外の急坂があったりで、バテバテになって6時に宿(民宿 暖谷)着。非常食のういろを食べてなんとか元気を出し、外湯(阿蘇白水温泉)で汗を流してからの食事がすばらしかった! Dはコリコリ地鶏の汁と茶碗蒸と、最後のおはぎと漬物が印象的です。また食事中ずっとおじさんが土地の話を聞かせてくれるのも良かった。おじさんが郵便局を退職してから自分で建てたという自慢の宿で、自転車で郵便配達した話とか温泉経営の難しさとかいろんな話が聞けて、今回のベスト宿だった。夜また温泉に入りにいく(歩いて2分)。

【あこしの感想】 今回のツアー中、最もキツい日だった。阿蘇の外輪山越えで体力を使い果たした後、宿までの走りの長かったこと…。筋肉痛というより関節の痛みが辛く、コレって年ですかね〜。 民宿「暖谷」(←だんよくと読む)は大変オススメの宿です。特に食事。(激賞)食事は全て宿のお母さん手作りなんですが、ちょっとした料亭並みの味で、皿数も多く、またその器も結構凝っているのでした。食事目当てに通っている常連さんもいて、九州の民宿の底力を見せ付けられた(?)思いでした。


3日目:5/1(土) 阿蘇白水→吉田線(火口)→坊中線→阿蘇内牧温泉 (35km) 晴れ
 今日は朝から登りである。吉田線の入り口のコンビニで昼食を購入したが、宇多田ヒカルの歌がかかっていて旅の気分がそがれてしまう、と思うのは勝手な旅行者の言い分でしょうか…。今日から世の中もGW本番ということで車が多いかな?と思ったが午前中はそうでもなくて良かった。上まで登っていくと、ぜんまい・わらびなどの山菜を取っている人が高原の山腹にパラパラといて、のどかな感じである。火口のロープウェイ着が11時過ぎ、Gさんは火口までの急坂も自転車で走りましたが、Dとあこはロープウェイに乗りました。(10年前に来たときは走ったんですが…D)今日も快晴で、お釜の池がぐらぐらしているのが良く見えた。緑の草千里が浜で昼食&牛乳1リットル回し飲み、ごろっと昼寝したりして実に気持ちが良い!今日はゆとりがありました。下りも米塚で写真取ったりして、内牧までの国道も快適な畑地帯で良かった。
 宿は民宿「阿蘇の湯」、これがいわゆる温泉センターのようなところで、大きくてきれいなんだけど、味わいのある宿を求める我々にはちょっとイマイチ?。今日は時間もあるし洗濯をしようとコインランドリーに行き、共同浴場(100円)にも入りに行く。おじいさんが石鹸を貸してくれたり、Gさんは髪が多いからもっとシャンプー使ってええよ、などと地元の人とのコミュニケーションを楽しめました。おじいさんは毎朝この温泉の湯を飲んでるので健康だ、と言っていました。共同浴場はたくさんあるが、ここが源泉だとのことで、民宿大阿蘇というところの隣です、この民宿やってたら泊まりたかった。みかん買ったりして宿に帰り、晩御飯はどうかな?と思ったら、それは「焼肉」で、みんな不満がっていた(が、ごはんはやっぱり4杯食べる)。温泉は、共同浴場のおじいさんの話によると、ここ「阿蘇の湯」は熱い湯がでていて良いのだそうだ。3人で20畳くらいのひろーい部屋でした。

【あこしの感想】 民宿「阿蘇の湯」はかなりイマイチでした。一泊二食10、000円で今回の宿では一番高かったのに、夕食が焼肉とは…(しかもご飯だけが食べ放題だった)。地域の温泉センターを兼ねているお風呂は、ただ大きくてきれいなだけで、これといった個性が無く、正直がっかりしてしまった。が、宿を抜け出して行った共同浴場がとても良かったので、トータルで阿蘇内牧温泉は○という事にします。


4日目:5/2(日) 内牧→(山田小学校・国造神社・合戦群・満願寺川経由)→筋湯温泉 (35km) 晴れ
 前の晩から皆、おならがやたらと出るという悩みが続いていたが、理由は「焼肉を食べたせいじゃないか?!」ということになった。宿の会計は今回最高の1万円+ビール代なのだが、朝ご飯はのりと漬物という感じでやっぱり今一つで、ちょっと納得できない価格である。しかし今日も快晴なので気持ち良く出発。内牧のスーパー「コアラ」で昼食買出し。阿蘇の山々を眺めつつ農道を快走し、途中の山田小でトイレを借りたときも地元の子供たちは素直な感じで、こんないいところに住んでればやっぱりな〜と思ってしまう(これも旅行者の勝手な思い込みかも)。外輪山越えの国造神社の道は急坂だったが静かで快適である。ミルクロードに出た途端にすごい交通量に驚いた。我々はすぐに合戦群への道へ入る、ここは高原牧場地帯のなかでゆるい下りで車もまったく無く、最高のサイクリングロードだ。小さいアップを2つ越えると満願寺川に出る。この途中で昼を食べつつのどかに登っていく。やまなみハイウェイに近づくにつれ高原状になりいい眺めである。「わらび取りツアー」の観光バスがいた。
 やまなみハイウェイとの合流点はオートキャンプ場+パーキングエリアで大渋滞していて、パーキング内は人ごみで音楽ががんがん流れていて、つくづく車でのレジャーが哀れに思えた。やまなみハイウェイを1kmばかり登らなくてはならないが、対向車線(阿蘇に向かうほう)が渋滞しているので、なるべく涼しい顔で走り抜け、筋湯への道に入る。地熱発電所まできつい登りで参った。筋湯温泉はかなり大きな温泉街で、温泉旅館風の建物がたくさんあった。僕らの宿(お宿 ここのえ)はどこかな〜と探していくと、たくさんの旅館に囲まれて1件だけ普通の住宅のような小さな宿があって、そこだった。構えが他に負けているのでちょっとがっかりしたのだが、気を取り直し共同浴場めぐりに行く。まずは「打たせ湯」。ここはひろ〜い浴場の壁1面から打たせ湯が流れ落ちている。建物全体から歴史を感じさせるなかなか良い湯だった。あと3件あるのだが、行ってみるとみんな混浴で入れず、肩を落として帰ってきた。
 宿が家族経営ふうで晩御飯の支度がなかなか手間取っているようで、あこはもう一度風呂に行く。やっと晩御飯がでてきたらおかずのメインがまた焼肉だったので「げー」とおもったが、実はおかずが後から後から出てきて、この宿の評価が急に良くなった。でも九州はやっぱり肉が豊富なのでしょうか。娘さん?が一生懸命2階の我々の部屋まで運んでくれるので、最後は皆で片付けるのを手伝ったりして、みな良い気分になったのでした。さて明日のコースを、と検討したが、この2日とも40km未満で、明日も由布院まで下り中心の40km、ということで走り足りなくなったGさんは、明日は由布院までは一緒に走り、そのあとGさん一人で由布岳登山に行くという計画を決めた。晴れの天気も明日の夕方まで、という予報のため、明日一日に勝負をかけようというわけである。

【あこしの感想】 共同浴場から「肩を落として帰ってきた」のは私です。良いムードの共同浴場は混浴のところが結構多いんですが、せめても入浴時間を男女で分けてくれればねぇ…。仕方ないので「打たせ湯」に2回行く。壁一列に大きいのやら小さいのやら、太いのやら細いのやら、ピチピチからシワシワまで、様々な体型の人が皆一緒にお湯に打たれている姿は、まるでローマの大浴場…(って見たことないけど)。どことなくレトロムードで良いお湯でした。


5日目:5/3(月) 筋湯→(白鳥神社経由)やまなみハイウェイ→山下湖→上津々良→湯布院 (40km、Gのみ+狭霧台方面の県境往復55km) 晴れ後曇り
 今日は昼過ぎには由布院に着こう、ということでサクッと出発。筋湯から下っていくと湯坪温泉というところを通るが、ここには温泉旅館地帯は無くて味わい系の民宿が多く、ここに泊まったほうが良かったかも。ここからさらに北にある、笙の口温泉も、山の中に一軒だけの温泉で静かで良いと思う。さて白鳥神社経由でやまなみハイウェイへ、田舎道をたどっていく。久住山がきれいに見える。やまなみハイウェイを5kmほど下り、湯平温泉線から山下湖へ向かう。Gさんが8年前も入ったという、山下湖の湖岸にあるホテルの一階の喫茶でコーヒーを飲んだ。最近は日焼けがひどくなり額の皮がむけているので、蝶ネクタイのボーイさんにコーヒーとアイスクリームを頼むのもなんとなく気が引けてしまった。ここから一度やまなみハイウェイに戻り、山下湖温泉への分岐に入りなおす。看板がはっきりしていなかったが、ここからじゃんじゃん下っていくと由布岳が見えてきて、上津々良への道で間違い無かった。今日はほとんど休憩もせず、昼前に由布院までとりあえずゴール。由布院駅前は観光客がごった返していて驚いた。さてやや曇ってきたが天気はもちそうということで、Gさんは由布岳へと向かう。

【G記:ずっと気持ちの良い走りだったが、肥満の身体には物足りなくなってしばし別れる。狭霧台への坂の途中で一休み。以前に通った時は楽勝だったのに...。登山口に自転車を置き、ガシガシ登っていく。雲が少しずつ増え風も強くなり、おまけに1000mを越えてからは急に脚が重くなったが、何とか頂上にたどりつく。初めての独立峰の眺望はとても良い。別府側が雲で見えないのは残念だが。女の子に写真をとってもらい、すぐに下る。ハムストリング(ももの後側)の力をブレーキにしてスピードアップ。途中で股関節がグキッとなってからは結構つらかったが、爽快な気分で終了。自転車での帰路は生憎途中で大渋滞に入った。】

 D&あこは、まずは昼食を、ということで、地ビール館方面に歩いていったところにある定食屋に入って地鶏定食を食べる。次に地ビールを飲もう!と地ビール館に入ってみたが、ここには試飲コーナーみたいのを期待していたんだけど、レストランに入って食事を頼まないと飲めないらしく、混んでいたのでやめた。向かいにあったおはぎやさんでおはぎを購入し、夜の甘味とする(Gさんは最近、夜のお茶&甘味というのが習慣になっているそうです。GWのころのGさんは、お腹をポン!と叩いてさするのが癖になっていた)。さて今度は民芸館というところを見物に行く。ここはまあ古い民家の中にいろんな展示があったり、和紙やガラス細工の実演なんかをやってるんだけど、まあまあ。このあとキリシタン墓地を見たりして、夕方になってきたので宿へ向かう。宿(民宿ロッジ小萩荘)は街中から離れた静かなところだった。入り口は日本旅館風で、こんな立派なところか!?と驚いたが、中はロッジ風(亜子氏いわくユース風)でなかなか快適だった。6時ころGさんも無事到着、かなりおつかれモードに入っていたが、無事に山頂まで行ってこれたということで、満足できた感じだったので良かった。宿で温泉&ご飯の後、亜子氏とDは街中の共同浴場に向かう。入り口の看板には、「17時以降は土地の人専用で観光客不可」と書いてあったが、空いてるのでいいか、と入っていったら中で先に入っていたおじさんにちょっと一言いわれたが、そのあといろいろ話をしてくれた。お湯がすご〜く熱くて、ほんとに熱い!ちょっと入れない感じだったが歯を食いしばって入っていると、おじさんいわく由布院の人はみなこういう熱いお湯が好きなんだそうだ。観光客がくると水で埋めてしまうので、冬などは一度ぬるくなると中々熱くならないので地元の人は怒る人が多く、観光客を締め出せ、という人もあるとのこと。GWともなると、観光客が車で沢山やってきて大渋滞してしまうし、あまり地元の人にはうれしくない時期なのかもしれない。おじさんに「由布院で何を見たね?由布院のどこがそんなにいいんかねえ?」といわれると、たしかにう〜ん、温泉や自然はいいけど大渋滞するほど集まってくるのは確かに変かもな、と思ってしまった。あこし曰く、男湯でDがオジさん達に怒られてるんじゃないか?とおもったそうだが、結構コミュニケーションできて良かった。宿へ帰る途中も国道は渋滞の列が続いていたが、宿への道は、静かでかえるの大合唱でいい感じ。宿に戻ってから、うたた寝していたゴキさんを起こしておはぎとみかんを食べて、また満腹になる。

【あこしの感想】 以前、九州出身の友人に九州でおすすめの温泉は「湯布院」ときいていたので、今回のツアーでは「かならず湯布院は入れてね!」主張し、念願かなっての湯布院だったのではありますが…。道路は温泉客の車で渋滞しまくっていて、町中も大勢の観光客で騒々しく、これが湯布院…、20年位前は静かでいい所だったのかもしれませんね。だずしと行った共同浴場は入り口に「17:00以降は観光客不可」とあって、気の小さい私は帰ろうかと思ったのだけれど、だずしの「いいんじゃないか」の言葉でずうずうしくも入ってしまいました。女湯には明らかに地元っ子の子供が3人とそのお母さんらしき人が2人いたけれど、特に何も言われることなくのんびりお湯を楽しんでいたところ、突然男湯の方から誰かを叱りつけているような声と、それからだずしの「すみません」という声が。耳ダンボにしてきいていると、やはりこの時間にお風呂に入ったことで怒られている様子。どうなることかと壁の向こうから気をもんでいたのですが、そこはオジさまキラーのだずし。いつのまにか、怒っていたオジさんと和気藹々とお喋りに花を咲かせているのでした。宿に帰ると、由布岳登頂を決行したおつかれゴキさんの姿が。レーサー仕様の靴で山頂まで行ったらしい。あいかわらずチャレンジ精神旺盛です。


6日目:5/4(火) 湯布院→塚原温泉方面→別府 (30km) 雨
 これまで毎日快晴だったが、ついに雨になってしまった。本格的に降っているが、カッパをきて9時出発。今日は300mアップの峠をひとつ越えて、700m下れば別府である。休み休み登る。結構な登りだった。 下りでは靴もパンツもぐっしょりになり、黙々と走る。明礬温泉でちょっと小休止、「地獄の蒸プリン」を食べた。当初の予定では、別府では地獄めぐりをしたかったのだが、もう濡れた体を何とかしたいのが先で、地獄は止めにした。1時ころ、デパート前の空港行きバス乗り場に無事到着、買い物客が通る中で輪行完了し、何はともあれ温泉に向かう。「駅前高等温泉」という大正風レトロチックな温泉で、あったまって着替えもしてすっかり良い気分になった。2階の休憩室の奥には宿泊用の部屋もあり、一度泊まってみたい。続いて隣りの居酒屋風食堂にて、ちょっと遅め(2時)の昼食。ここは皿に持ったいろんなおかずをピックアップして温めてもらう仕組みで、煮魚やサトイモ煮やなますやオカラやカボチャ等、家庭風料理が一杯で、喜んで皆で好きなだけ取っていたらテーブルに乗りきらなくなったが、ビールも頼んでGWの打ち上げを始めた。ランチタイムはもう終了だったので店の人は内心心配だったかもしれないけど、サイクリスト達のおなかには大量のおかずがあっという間に平らげられて、心もお腹もすっかり満たされて最高の気分。店を出て、あこしは「駅前高等温泉」のタオルを記念に購入し、やった!と喜んでいたが、その様子を見て通りすがりのオジさんもにっこりしていました。Gさんは温泉からずっとタオルを頭に載せて、ちぎれそうなビニールカッパをまとった姿がなんかおかしかった。茶店で2次会、Gさんはフルーツパフェを食べてにっこりしていた。バスの時間になり空港まで1時間弱の輪行、楽しいGWもいよいよ終わり。Dとあこは、空港売店で別府温泉の素を購入し、帰宅後も温泉を楽しんだのでした。後日談ですが、この温泉の素をバスクリンのようにお湯に溶かして使ったのですが、箱の説明書きを良く読んでみると正しい使い方はティーバッグのようにお湯に浸すだけで、中身は水道管に流さないでくださいと書いてあってあら〜と思いました(が特に詰まったりはしてないようで良かった)。


**** 感想その他 ****
 というわけで今回の九州サイクリングは終了、九州のメジャーポイントを押さえつつ、なるべく車のいない道を探して楽しいサイクリングができました。なんといっても天気に恵まれたのが一番、夏みたいに日焼けして、めいいっぱいGWを満喫できました。メンバーの皆さんおつかれさま&どうもありがとうございました!

【あこしの感想】 ツアーの終わった今となっては、宿と温泉のこと以外はあまりはっきり覚えていないので(ちなみに痴呆症ではありません)、走りに関するコメントがほとんど無しになってしまいました。最終日は「駅前高等温泉」が最高でした。「高等」コースと「並」←確かそうだったと思う、コースがあって観光客はだいたい「高等」コースになるらしい(違いは不明)。「高等」コースの熱々のお湯で汗を流した後、隣りの定食屋でビール、まずはかんぱ〜い!凄い勢いでテーブル一杯のおかずの皿を片付けて、心も胃もすっかり満たされた状態で店を後にしました(その後だずしとゴキさんは更にデザートを食べていた)。 膝のトラブルにちと悩まされた九州ツアーでしたが、やっぱりツアーはイイですね。これからも温泉+民宿 の「大人のツアー」をどんどんやりたいな〜と思っている次第です(参加者求む・年齢不問)。
関連リンク:
 1991年GWの九州横断ツアー
 1994年GWの南九州ツアー