2009年 GW 福島・茨城ラン レポート

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あぶくま洞前の激坂

by DAZ & アコ(投稿日:6 May 2009)

日程:2009/5/2(土)~ 5/5(火)
参加:DAZ、アコ、GOKIさん、宮村さん、(最終日)あねご、大河くん
コース:=いわき→湯沢温泉→谷川ノ湯→小口温泉→袋田=

 ツーリング記録 参照
Map, Click to Popup はじめに:
 DAZが考えてくれた、那珂いうところのマニアックなコース。なぜこうなったかというと、関東に戻ってきた私の住まいに近いエリアを選んで、まず、ひなびた良さげな温泉宿を決めてコース組み。実際には思った宿は取れなくて少しずつコースが変化してこうなったという訳。【goki記】


1日目:5/2(土) いわき駅集合→夏井川渓谷(県道41号)→小野町→あぶくま洞→湯沢温泉 (65km) 晴れ
 朝5時起床して、上野7:00発スーパーひたち3号に乗り、9:18いわき駅到着。快晴で暑いくらい。
 今日は道中に適当な食事ポイントが無いかも知れないので、駅前のコンビニで一応食料を買い出しした。10:30から走行開始。いわきの市街を過ぎるとすぐ、田舎の田園風景となる、JR磐越東線沿いに緩い登りだが南からの追い風が強めで快調なペースで走行。交通量も少なくて道沿いの田んぼからのカエルの合唱を楽しみながら進んでいく。籠場の滝で小休止、落差は低いがけっこう勢いのある滝だった。このあたりは渓谷が綺麗で気持ちよい道だった。

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籠場の滝


 江田駅近くの背戸峨廊周辺には食事どころが点在していたのだがその後見当たらず、川前駅のホームで持参の食料にて腹ごしらえすることに。駅周辺も実にのどかな感じで、次の夏井駅でまた小休止。今回アコのレーサーはサイクリング初デビューで、サドルの位置やパッキングを調整する。

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爺杉・媼杉


 駅の近くの樹齢1200年という爺杉・媼杉(じじすぎ・ばばすぎ)を見てから小野新町を過ぎて神俣からあぶくま洞へ。約3kmの登りだが、この急勾配は今回のランで一番きつかったかも?それでも3時半には到着し、東洋一ともいわれる鍾乳洞の見学を楽しんだ。

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登り、押しが入りました | あぶくま洞


 この後は小野新町方面に戻り、広瀬~県道145経由でGOKIさんが事前に調べておいてくれた'地図に載ってない道'で湯沢温泉への最短ルートをひと登りし、最後の分岐は炭焼き中のおじさんに確認して、夕暮れのなか、水田風景が広がる中の小さな集落の湯沢温泉に5時半ころ無事到着。


宿泊地:湯沢温泉 元湯湯沢荘 ---宿代8150円(宿泊7500円+入湯税・消費税、ビール代)
 特に有名ではない古い温泉宿だが、愛想の良い奥さんで建物内もきれいにされていた。今日は他の宿泊客はいないようで、ゆったりと風呂に入ってから夕食。洗濯機も借りることができて快適に過ごした。カエルの声だけが聞こえる、静かな良いところ。

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お食事タイム


 初日から良く走ったので、翌日のコースを相談したあとは9時前にもう就寝した。 

【アコ記】新車(ニャーニャー丸)の初めての長距離ランです!スタート早々、ギアチェンジの仕方を忘れ(!)、モタモタしてしまいました。ゴキさんにサドルを調整してもらい、快適に走れてよかった~。何といっても輪行がラク(軽い)なのには感動です。


2日目:5/3(日) 湯沢温泉→県道42・40号→石川町→棚倉町→久慈川サイクリングロード→塙町→谷川ノ湯 (75km) 晴れ時々曇り
 7:30朝食、9時前に出発。本日も好天に恵まれ、明け方は少しひんやりしたけど日当たりがあるので暖かくなってきた。この辺りはGWに桜が咲くらしいが今年は暖かくて早く終わってしまった、とのことだったが、また別の花々がきれいに咲いていた。
 今日は食事ポイント有ると思うけど小野新町で一応買い出ししてから走り出す。今日ものどかな田園地帯を走り、数回の小休止のみで石川町に到着。ここで昼食ポイントを探し、定食の食べれる喫茶店と、きれいなパン・ケーキ・和菓子屋でコーヒーも飲めるサカイヤを発見。パンや和菓子も魅力的だったのでここでいくつか買い出しをしつつ、喫茶店に戻ってご飯物を食べることに。でも喫茶店に入ってみるとご飯物・コーヒーとも高めな設定で驚きつつ、それぞれピラフやスパゲティ、ソースカツ丼など注文。出された料理の豪快な盛りにまた驚き、価格にも納得。ピラフはご飯3杯分くらいは充分あったと思う。でもサイクリングで身体が活性化されたせいか、コンビニで買っといたパンも食べて、あとコーヒーも飲みたいけど喫茶店のは高いのでさっきのサカイヤに戻ってコーヒータイムを楽しむ。

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ベーカリーでコーヒータイム


 今日は充分なランチタイム休息をとって、午後の部スタート。行きかう高校球児が「こんちはー」と声をかけてくれて清清しい。
 県道から途中国道に入って棚倉市街を目指し、棚倉城址へ。ツツジが満開で花祭りのちょうちんが出ていた。ここはお堀もあって鯉が泳いでいたり、大きな樹が茂っていて予想外に大きな公園でいい立ち寄りポイントでした。

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棚倉城趾にて


 おやつタイムを楽しんでから塙町へ、偶然サイクリングロードを発見して久慈川沿いに。ここでも両側が田植えの真っ最中でした。塙町から県道27号に入り、谷川ノ湯方面への看板を頼りにいくつかの分岐を曲がって宿までの登りを進んでいく。山奥に入っていくが結構奥まで農家の集落が続いていた。谷川ノ湯の一軒宿には5時過ぎに到着。

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久慈川サイクリングロード | 温泉へ登りはじめ


宿泊地:谷川温泉旅館 ---宿代7000円(宿泊7000円、税無し、ビール代サービス!)
 ここは古くから痔に効く鉱泉ということで、江戸時代の書物にも記載のある歴史のある鉱泉らしい。ここも川の音と鳥の声だけが聞こえる静かなところで、古いけどきれいに手入れされている気持ちのいい宿でした。夕食は山菜の天ぷら盛りを含め、山の幸って感じでとても良かった。食事のあと、洗濯機を使えますかと頼んだら、宿の奥さんが洗ってボイラ室に干して乾燥してくれるとのこと、ありがたくお願いした。
 翌日の天気予報が微妙な感じ、福島県は午後から雨の予報。茨城・栃木は曇り。八溝山に登るのでなんとか持って欲しいと思いつつ9時過ぎ就寝。

【アコ記】谷川の湯、よかったですね(ご飯もおいしかった)。お風呂で他の宿泊客と出会うこともなく、のーんびり湯船につかって久々の長距離ランの疲れを癒しました。


3日目:5/4(月) 谷川ノ湯→塙町→久慈川サイクリングロード→矢祭町→R118→下野宮→県道28号→大鳥居→八溝山頂→県道321・27・224号→小口温泉 (87km) くもり
 7:00朝食、8時半ころ出発。宿代安かった上に、しかも、お昼に食べなさい、ということで一人二個ずつおにぎりを包んで渡してくれて、感激!おにぎりの一個は混ぜご飯で、これまたうれしい!出発時にはていねいにおじぎをして見送ってくれた宿の奥さんは昔の礼儀正しい日本人って感じで、自分のおばあちゃんを思い出しました。

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 さて塙町まで戻るべく昨日登った道を下っていく、こんなに登ってたかー、と思うほど長い長い下りを楽しんだ。今日はまた昼食ポイントが無いので塙町で買い出し、道の駅にて土地の人の作ったお餅や蒸しパンやババロアなど買いこんで、一部はここで食べて小休止。ここから昨日と同じサイクリングロードで終点の東館まで行き、ここからは国道にて下野宮へ。途中、矢祭山で花祭りをやっていて賑わっていたが、スルーしてしまいました。下野宮のコンビニでトイレ休憩、薄日が差してきて暖かくなる。

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下ってきた道 | サイクリングロード


 11:30いよいよ八溝山に向けて県道28号を登り始めた。15km先の八溝林道入口までは川沿いの緩いアップで順調に進む、この道沿いはずっと集落が点在していて、大きめの農家が建っている。下のほうは水田地帯、上に行くに従いお茶畑も見られた。八溝川もきれいな清流で、釣りも盛んに行われるようだ。林道入口でちょうどお昼となり、八重桜に囲まれた東屋があったのでここで昼食。ちなみに僕がここで食べたのは、宿で頂いたおにぎり二個、GOKIさんにもらった稲荷1個、石川町で買った大きなベーグル1個、小野新町で買ったランチパック(食パンジャムサンド)、宮村さんにもらったゆべし、カロリーメイト1箱(4本)、とすっかり大食いになっていた。

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小便で顔洗う?


 大休止して1時から林道に入り、6.2kmで約600mアップ!という急勾配。スタート部分が特にきつくて、こりゃいったいどうなるか、、って感じだったけど、1kmごとの標識を頼りに上り続け、後半は少し緩くなって、2:30頃無事に山頂に到着。時おり日も差す天気が続き、山頂展望台からの眺めも曇りながらそれなりに良くて良かった。

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大鳥居をくぐっていざ登り | 八溝山頂


 山頂神社でお参りもして、名水5箇所のうち一番近い白毛水を汲んで、これを飲んだら白髪になるのかなーとか長生きするってことじゃないのとか言いながら、こんどは気持ちのよい下りの開始。新緑と渓谷を楽しみながら、どんどん下っていくと、今度は農村集落が点在して広い水田地帯を眺めながらまだまだ下り、最高の気分で快走、そしてうっそうとした大樹の森のようなところは雲岩寺の周辺で、止まりたかった気もしたけどスピードに乗って須佐木まで一気に下った。 ここからは鶴居峠を目指し、土地の人に道を聞いたりして無事に越え、県道27号に出たところで宮村さんパンク。もう宿も近いので皆気持ちにも余裕があり、皆でワイワイ言いながら修理、県道224号に入って小口温泉へ。5時半頃、かみの湯荘に無事到着。

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パンク修理


宿泊地:かみの湯荘---宿代8700円(宿泊8000円+入湯税消費税、ビール代)
 ツルツル系?のお湯につかってから夕食、どじょうの唐揚げと馬刺しが出たのが珍しかった。
 今日は特に良く走ったせいか、すぐ眠くなり仮眠。明日の予定など話しつつ、9時ころ就寝。

【アコ記】朝、宿のおばちゃんのおにぎりサービスに感激。おにぎりパワーでなんとか八溝山に登ることができました。ニャーニャー丸も初めての峠アップ、がんばりましたね!


4日目:5/5(火) 小口温泉→県道52・R461→袋田の滝→袋田駅(32km) 薄曇り
 7時半朝食、9時ころ出発。出発の準備時に宿の奥さんが出てきて飼い犬のリリーとじゃれつつお話したりしていると、那珂川のほうからケーン!と声がして、なんとキジの声でした。奥さんは40年住んでるけど初めて今年キジを数回見た、ということで、今日もオスとメスの姿が見えた。

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宿の奥さんと吠えないリリー


 今日も薄日の差すなか、県道52号から国道461号に入る。国道とは思えないのどかな田園地帯の道で交通量も少なく、県境の峠も順調に越えることができた。大子町へ下る途中、アコ氏が地図にのっていた「依上城址」に行って見ようというので道を探して上ってみるが分からず、農家の人に聞いてみると「そこの山が城山っていって、今は道もないけど昔はお城があったようだよ」と教えてくれた。残念ながら城址は見れなかったが、そこから国道に戻るまでの道がまたのどかで良かった。犬が番をしている鶏舎があって、大子町はシャモが有名らしいので、それもシャモだったかもしれない。
 ここから道の駅「奥久慈だいご」に向かい、ここでコーヒーとおやきなどで大休止。この道の駅は温泉があることもあってか、また観光地袋田の滝のすぐそばだからか、賑わっていた。GOKIさんがあねごと連絡をとり、あねごと大河君は袋田の滝に車で先行して待ってる、とのこと。僕らもそちらへ向かい、無事に合流、再会。大河君も二年生ですっかり大きくなっていて、早いね~と思ったりする。ここからは観光客となり、滝見学。コンクリートの立派なトンネルを進んでいくと、20分ほど行列にならんで去年9月に完成したエレベーターでビル14階分の高さを上がって新観瀑台へ行き、滝を上部から一望することができた。そしてまたトンネルを戻って旧観瀑台では滝を下から眺め、遊歩道から吊橋を渡って戻ってくる。

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上からの袋田の滝。下からの方が良くない? | 吊り橋で


 このあと、軒を連ねるお店の一つに入り、昼食に刺身こんにゃくとそばを食べた。するともう水郡線の時間が近くなり、袋田駅に向けて出発することに。一時間に一本くらいしかないので14:46分の便を目指してサクッと自転車をたたみ、宮村さん、アコ、DAZはここから輪行。GOKIさんは車でひたちなかの家に。ということであっという間にお別れの時となった。水郡線に乗っていると雨が降り出したが、走っている間は降られることもなくて良かった~と思った。

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電車がきました


おわりに:
 今回のランは福島南部・茨城北部の山間部で日本の農村風景が続くのどかな地帯で気持ちのよいランでした。大きなトラブルも無く、天気も良好、健康とよき仲間・先輩に感謝しつつ、無事にGWランの終了となりました。

【アコ記】3泊4日、とても楽しいランでした。皆様、今年もおつきあいいただきましてありがとうございました。これからも気力体力の続く限り一緒に走りましょう。あねごちゃん、大河くんもお元気で!


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