ショートレポート: 夏ラン 明神峠・三国峠

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明神峠18%の激坂
by DAZ(投稿日:5 Jan 2020)

日程:2019/8/12(月)
参加:DAZ(計画)、浦野、那珂
コース:=道の駅「ふじおやま」→富士スピードウェイ→明神峠・三国峠→山中湖北岸→篭坂峠→ 富士浅間神社→富士スピードウェイ→道の駅「ふじおやま」=

Photo, Click to Expand メモ:
 今年のGW以降全く走っていなかったが、7月末頃に皆さんのGWレポートを読んでいるうちにまた走りたくなり、2020年の真夏に行われる東京オリンピックのロードレースコースを参考にして真夏のラン企画を思いつく。東京オリンピックの男子ロードレースは、走行距離244㎞・獲得標高4865m、という物凄いコースであることをそこで初めて知ったのだが、そのうちのごく一部である明神峠・三国峠を使って、少しでもいいからこの過酷なコースをオリンピック本番と同じ真夏に体験してみよう、と考えた。(まさに、思いつき・・・)
 とはいえ、連日の猛暑により各地で熱中症事故が繰り返し報道されていたので、こんな暑い中にきつい峠を走るなんて止めたほうがいいのでは、と家族から言われ続け、GOKIさんからも7月21日に走っていて熱中症で救急搬送された、との知らせが来て、これはほんとに危険かもと、思いつきで言い出してしまったことを少し後悔しはじめる。
 しかし、経験豊富な浦野さんと那珂さんが、安全に走るにはどうしたらいいかと計画を具体化してくださり、距離を50㎞未満の周回コースにまとめ、深夜2:30那珂さんが自宅を車で出発してダズと浦野さんを拾い、道の駅「ふじおやま」まで車で移動、そこから6時にラン開始して午前中に走り終える、という計画が出来上がった。気になっていた台風10号も当初の予報より遅くなり、12日午前までは晴れの予報、ということで、実施の運びとなった。
 ちなみに熱中症対策としてダズが準備したのは、自転車のボトルとは別に500mlのスポーツドリンク2本と凍らせた水の500mlペットボトル2本、塩飴、薬局で買った冷却シート、凍らせた保冷剤(ヘルメットの中に入れて被った)など。(結果的には、ちょっと多すぎたみたい) (DAZ記:2019/11/9)


1日目:8/12(月)
コース:=道の駅「ふじおやま」→富士スピードウェイ→明神峠・三国峠→山中湖北岸→篭坂峠→ 富士浅間神社→富士スピードウェイ→道の駅「ふじおやま」=
参加:DAZ、浦野、那珂
天気:薄曇り/晴れ
距離:約48km
獲得標高:約1080m
GPXファイル:ダウンロード
(DAZ記:2019/11/9)

 予定通り早朝3:00に那珂さんがダズ宅まで迎えに来てくれて、3:50浦野さん宅、東名高速道路で御殿場方面へ向かい、足柄SAで朝食をとって6時前に道の駅「ふじおやま」に到着。この時点では快晴で富士山も裾野から山頂までばっちり見えていた。東京よりも空気が清々しく感じる。

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早朝の富士山

 6時半に走り出す。自転車に乗って風を切ると、少々涼しく感じるほどで快適にスタート。10分ほどで富士スピードウェイの前に到着し、ここからは明神峠へ約600m、三国峠までは約870mの登り坂となる。県境まで6.6kmとの表示あり。幸いなことに登り始めると天気は薄曇りとなり、強い日差しを受けることはなくなったので、暑さと発汗はそれほどでもない。・・・と思ったが、登りだして10分後には12%の坂が出てきて、もうきつくて息が上がり、汗も噴き出してきて、早くも休憩。

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たまらず最初の休憩

 水分補給し、息を整えて7時ころ再スタートするも、15分くらい登ると今度は18%の激坂で滑り止めの凸凹舗装路面となり、脚も心臓も呼吸もめいっぱいとなる。たまらずここでまた10分ほど休憩。山梨県境まで残り4㎞の表示。

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18%の激坂

 18%の坂を登り切ったあとは、これ以上の坂が現れることは無かったようだが、全般にきつい坂が続くので心身ともにゆとりがなく、明神峠という名前のバス停には気づいたものの、世附林道への入り口分岐となる峠の場所がわからずに登り続けてしまった。8時過ぎに神奈川県に入ったところで小休止したのだが、どうして峠で停まらないの~とクレームを受ける。山梨県境まで残り1.6㎞の表示。

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明神峠通りすぎて、県境

 ここからあとはもう一息、8時20分に三国峠(標高1170m)に到着!記念写真を撮り、無事に到着できて良かった~と喜びを分かち合う。暑さに負けることなく走れたのは、やはり早朝スタートとしたのが最大の勝因で、そして天候も味方してくれたと思う。

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三国峠

 ここから先は標高1000m弱の山中湖まで下るのでウィンドブレーカーを着ていく。晴れていれば、富士山を見ながら山中湖に下りていく最高のコースのはずだったが、曇っていて残念ながら富士山の姿は見えなかった。山中湖畔に着くと、東京オリンピック自転車ロードレース歓迎の横断幕なども掲げられていた。
 ここからはいったん国道を離れ、比較的交通量の少ない山中湖北岸を走る。自転車道もあって快適に走れたのだが、時々にわか雨がぱらついて、若干寒いくらいの感じ。東京で猛暑の毎日を過ごしていたことを考えると、避暑地でサイクリングしているのは最高に贅沢な気分だ。湖西端のあたりのコンビニで、小休止。
 この先は篭坂峠へ向かうが、登りはわずか100m程度だ。国道と並行して走る県道で進み、峠まで簡単に到着。ここからは国道138号を下り、須走で東口本宮富士浅間神社を横目に見ながら通り過ぎかけたのだが、正門前で信号停止したときに、まだ10時だし今日は大した休憩もしていないし、世界文化遺産(の一部)だし、と思い直して、立ち寄ることにした。お参りして無事に走れたことを感謝して、観光案内の動画を見て、10時40分ころ再出発。

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東口本宮富士浅間神社

 ここからは国道を離れ、富士スピードウェイに向かう。この辺りまで下ってくると、また晴れてきて夏の強い日差しを感じる。広い敷地の周囲の道路は工事個所が多く、オリンピックの準備なのだろうか?東京オリンピック・パラリンピックの横断幕があったので記念写真を撮る。広くてつかみどころがなくどんな施設なのか良く分からなかったが、入口ゲートらしきところを少しうろうろして、浦野さんが入場口までいって入場料金その他のシステムなどについて聞いてきた。入場口のお姉さんとお話してみたかったから、とのコメント。

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富士スピードウェイのゲート | 富士スピードウェイの外側で

 富士スピードウェイからゴールの道の駅「ふじおやま」までは2㎞ちょっとで11時半ころ到着、無事に午前中で走り終えることが出来た。
 自転車を車に積んでから、小山町あしがら温泉で汗を流して、東名高速道路で昼食休憩をしながら東京へ向かう。東京が近づくにつれて暑さが猛烈になってきたので、こんな日に快適にサイクリングできたことが信じられないような気がしてくる。皆さんのおかげで、明るいうちに帰宅できて、楽しいランになりました。深夜からの出発と、走り終えた後の疲れた帰り道も運転してくださった那珂さん、思いつき企画を実施まで推進してくださった浦野さん、ありがとうございました。

【浦野コメント】猛暑が続く中でのラン企画。熱中症にでもなったら大顰蹙の誹りは免れないので、昼までには走り終えられるよう出発時刻やコースを調整したうえで出かけました。事前情報で坂がきついことはわかっていましたが、やっぱりきつかったです。それでも過ぎてしまえば良い想い出になり、また走りたくなってしまうのがサイクリングの魅力ですね。

【那珂コメント】GW以来殆ど走っていない体には十分にキツイ登りでしたが、車は少ないし何より猛暑を避けての早朝ランのおかげで無事走りきることができました。


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