ショートレポート: 秋ラン(紅葉) 三峰神社

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三峰神社への上り終盤
by G(投稿日:5 Dec 2021)

Map, Click to Popup 日程:2021/10/30(土)
参加:G(計画)、浦野
コース:=道の駅あらかわ→三峰神社→道の駅あらかわ= (67km - 5.7h)

 ツーリング記録 参照
メモ:
 秩父の三峰神社の名前をTUBEで聞き、地図をチェックすると、周辺は良く走っているのにノーマークの場所だった。紅葉時期だし、近くの中津渓谷と八丁峠を加えたコース、または名栗から逆川林道を通って浦山口に出るコースを加えようと調べはじめたら、どちらも通行止めがあると判明。結局、シンプルに三峰神社をメインとして、秩父往還上にある栃本の関までの道を加えるコースとした。


1日目:10/30(土)
コース:=道の駅あらかわ→三峰神社→栃本の関→道の駅あらかわ=
参加:G(計画)、浦野
天気:快晴
距離:67.13km
獲得標高:1138m
走行時間:5h43min

*出発
 勝田駅で始発電車に乗り、西武秩父駅には8:14に到着。山行きの人たちも含め、JRやバスに乗り換える観光客が多い。数人のサイクリストと同様に自転車を組み立てる。駅舎のトイレを借りた後、集合地、道の駅あらかわまで、10km弱を走る。浦野とは一週間ぶりの再会。いつものように車で前夜に来たのかと聞くと、2hくらいと近いので朝出て来たとのこと。
 空には雲ひとつなく、まさに秋晴れ。お昼を三峰神社周辺で取れる予定で買い出しは無し。ボトルに水分補給だけして、当初予定より早く9:35に出発。

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道の駅あらかわ

 ゆるく登り始めると、谷がだんだん深くなってくる。川沿いは少しずつ紅葉してくるが、まだ二週間くらい早い感じだ。途中左の対岸に変わった景色があり、止まって写真を撮る。少し横に表示があり、縄文遺跡だと。あれは洞窟入口か、どうすればあそこまで行けるのだろう。

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対岸の不思議な景色、縄文遺跡

 道の駅 大滝温泉にはコンビニがあるので、特に何も買うものはないが一応止まってみた。下を見ると大きな温泉施設がある。降りて物産の店を少し冷やかし、外に出てみると川の高さに近くて、周辺ハイキングできそうな場所、そこそこ紅葉していた。

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道の駅大滝温泉の川面

 たまに上から来るトラックは土砂を満載していて、道幅が狭いところでもスピードを落とさないので、ちょっと怖い。上の中津渓谷では通行止めにして工事をしているので、その車だろう。三峰神社方面への分岐に差し掛かった時、後ろにいたトラックも同じ方向に入って来たので、えって感じになったが、その後トラックは来なくなった。ただ、車はそこそこ来るので、皆三峰神社に行くのかしらん。

*三峰神社への登り
 三峰神社は川の対岸の方にある。どうやって渡るのだろう、大きな橋でもあったっけ、と考えていたら、車が止まりだして列を成した。進み出したので流れに任せて左折したら一車線の狭い道で対岸にでた。ダム上の道が橋の代わりだったのだ(荒川源流の二ノ瀬ダム)。信号で交互通行させているおかげで車列がバンチングして、その後の道は走りやすくなった。
 ここから神社までの本格的な上りが始まる。勾配は6-7%と緩るく一定なのでとても走りやすい。しかし、昔の人が神社を建てるのに、こんな道を通ったとは思えない。後で調べたら、この道は、神社へ参拝する車のために作られた観光道路だった。表参道は東側からゆっくり山へ向かう登山道。ロープウエイがあった時期もあるが、この道路のせいか廃れてしまったようだ。
 上りの半分ほどは、浦野について行った。少しペースが落ちてきたので、ちょっと先に行って写真を撮る。調子よく上る浦野をパチリ。標高が上がってきて、遠くに見える山々は紅葉しているのだが、わかりやすい写真にするのは難しい。

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三峰神社への上り途中

 こちらの山は林業の対象で紅葉する木はあまり無いのだが、上りも終盤になってきたところで、綺麗に紅葉しているところが現れてきたので、何度か止まって写真を撮る。

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上り終盤での紅葉

 地図チェックでは、道は最後に折り返して神社直前まで行くと見ていたが、左手に大駐車場が現れて、ここで終わり。お昼直前での到着はベストなタイミング。ちょっと上の方に神社への参道(裏参道)が見える。自転車を階段の陰に置いて、歩いて上る。神社の周辺が一番綺麗に紅葉していた。ここ数年オークレイの度付きサングラスをかけているが、これを通すと景色がくっきり見えすぎて、紅葉なんかは本物以上に綺麗だ。PRIZMというフィルターは三原色の境界領域の透過率を落としているので、色すなわち物の境界をくっきりさせるのだが、色の純度も上げてしまうのだ。

*三峰神社
 この神社はかなり有名な所だそうで、結構な参拝客が来ていた。浦野も一度車で来たことがあるとのこと。三ツ鳥居をくぐって、広い境内を歩く。ここでは狛犬は狼らしい。いくつか回って本殿に向かう。近づいてきても人が少なくてラッキーと思っていたら、我々は横から来ていただけだった。正面には列を成していたので、パスすることにした。遠くからお参り。

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三ツ鳥居 | 本殿

 昼食は、近い二軒を見比べて、土産物屋兼食堂の大嶋屋にする。外側にはテラスもあるが一杯。それでも窓側に座れてラッキーだった。日差しが暖かく、対岸の山々も綺麗だ。浦野は名物?のわらじカツ丼にする。けっこうでかい。自分はカレーとコーヒー。小麦粉つなぎの昔ながらの食堂のカレー。

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わらじカツ丼

 今回、モンベルの長袖ジャージを初めてツーリングに使ったが、比較的暑かったこともあり、汗が生地内面を伝わって降りてきた。特に、半袖アンダーから腕の部分を汗が流れてグラブがビショビショになった。吸湿する長袖アンダーで無いと使えないかもしれない。サイズや着心地はいいので、残念なところ。

*荒川の奥へ
 1時少しすぎに出発。下りの道は、数カ所のヘアピン以外は直線的なので、そこそこスピードが出る。舗装も良く、気持ち良く下れた。ただし、後半1/3くらいは舗装が荒れてきて減速。丁度車も詰まってきた。出発から20分弱走ったところで、ダムの信号待ち。ここを渡って、上流方向に左折すると車はいなくなった。
 数100m走ると分岐に出た。右に登らずに、予定通りダム湖沿いの左の道を行くが、一見こちらの方がメインの道路に見える。ダム湖沿いの谷の中は、音が全て吸い込まれていく世界。夕暮れには走りたく無いなあ。封鎖された秩父湖吊橋。水が少なく、湖床の古い道路が見えてきた。ひらけた湖床で工事している所があったが、何の工事かな。また谷がせまくなってきた所で、ふるさと民宿、泊まりに来る人いるのかなあ。
 30分ほど走ったところで、広い国道140号と合流。右にトンネルがあり、道はどうなってるんだっけと、google mapをチェックすると、トンネル側は中津渓谷へとつながり、左は雁坂トンネルへと続く、新しい道だ。目指す秩父往還の旧道(今も国道140号)は、目前の上の方に走っているのが見えた。左に進むとすぐに分岐が現れた。雰囲気の良さげな道だ。

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音が吸い込まれる道 | 栃本の関に向かう道
*栃本の関
 分岐からしばらくはそこそこの上り。トンネルの高さを越えていくと、集落に入ってきた。ザ・ツーリングという雰囲気の道。15分ほどで、栃本の関に到着。おばさん数人が何か話していて、どうやら地元の人が、訪ねてきた人たちを案内しているようだ。前は開いてたんだけどねえと。関所の建物はすぐ先に見える。以前は入れたようだが、簡単な鎖で閉じられていた。
 案内板を読むと、この関所は一人の役人で守っていたとのこと。生活をサポートする人たちは一緒に住んでいたんだろうけど、寂しかろう。何より、警備は手薄だったようで、後に麻生加番所(かばんしょ)というのが下の方に作られたそうだ。大きな谷の風景を見ながら、少し想像してみる。

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栃本関跡 | 大きな谷の風景

 10分ほどゆっくりした後、出発。少しの間平らだったが集落を抜けると一気に降りだす。下りの終わりころの集落で麻生加番所をチェックしたが、浦野は気づかず先に行ってしまった。行きに通った分岐で待っていた浦野と再度合流した。

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栃本関から降りてきた所の分岐
*下りを漕いで行く
 すぐに二ノ瀬ダムの分岐で、しばらく信号待ち。まだ2時半すぎなので明るい。ここから240mほどの緩い下り。体力も十分で、特に途中に寄るところもないので、一気に下ることにした。ずっとペダリングしながら、18kmほどを楽しく走りきる。3時14分に道の駅あらかわに到着。朝と変わらず雲の無い快晴。
 ここで、またねと解散。西武秩父駅まで走って、輪行。当初予定より1時間早かったので、夕食は実家で取ると電話した。
 快晴、紅葉、体力的に丁度いい具合のコースで、とても気分の良いサイクリングだった。


【浦野コメント】秩父湖から三峰神社までの上りは天気は上々、勾配はほどほど、紅葉は見ごろで気分よく走れた。三峰神社では駐車場、拝殿ともに長蛇の列。時間がかかりそうだったので参拝はパスして食堂へ。わらじかつ丼は丼からはみ出すくらい大きなカツが2枚乗っておりボリューム満点。後半の秩父往還は車がほとんど通らず快適と言えば快適だが、夕方以後に一人では走りたくない道だった。栃本関所跡は閉鎖されていて見学できず。当時は役人一人でお役目に当たっていたとの説明あり。全体的には「距離もほどほど。上りもほどほど」でちょうど良いランだった。


関連リンク:
 2016秋ラン 八丁峠