秋ラン 只見ツアー

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枝折峠にて
by 那珂(投稿日:18 Oct 2024)

Map, Click to Expand 日程:2024/10/12(土)~ 10/14(月)
参加:G(計画)、那珂
コース:=魚沼→南会津町→檜枝岐村→魚沼=

 ツーリング記録 参照
<はじめに>
 今回のランでは、新潟県魚沼市小出を起点とし、越後山脈を越えて福島県側の田子倉湖、奥只見湖、荒海川といった阿賀野川(阿賀川)水系の源流を巡って小出に戻るループコースを2泊3日で走った。
 Gokiさん作成コースへの事前の印象は、秘境を巡るアップダウンが非常に厳しいもので、見どころも二つの大きなダム湖くらいしか見当たらない。(毎日、90km前後の距離、1000m超のアップ。)また、直前まで誘っていたDAZがコロナ明けの体調不安から参加辞退となり、二人で一体どうなることやらと思っていた。
 しかし、実際に走ってみると、「すんごく良かった!」。このレポートで、伝えられるかな。。。

 阿賀野川については下記HPに詳しい(https://www.hrr.mlit.go.jp/agano/aganogawa/ryuiki/ryuuiki0101.html)。
 参考までに今回登場する川の水系は以下の通り(参考;下記HPの河川マップ:https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/vector/)。

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水系図


Map, Click to Expand 1日目:10/12(土) =魚沼(小出総合公園)→六十里越峠→南会津町 (91km/1175m) 晴れ
メンバ:G、那珂


 今日は峠1つ(六十里越峠)を越えて南会津町の宿に向かう。

*集合
 集合地は小出駅近くの「小出公園駐車場」とし、各自の車で移動する。Gokiさんは5時に水戸を発ち高速使用で8時半頃到着。那珂は前夜22時に埼玉県新座市を発ち、途中仮眠朝食を済ませて7時過ぎに到着。ただ、管理事務所が開く9時にならないと園内のトイレは使えないので先ずは自転車で出発(8:46)した後、小出駅に立ち寄る。

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小出公園駐車場を出発

*入広瀬までの平野部
 早朝は曇っていたが出発頃には陽が射してきて、好天の中、JR只見線及び破間川と並行してR252を1%位の僅かな勾配で上る。因みにこの川の下流は魚野川を経て信濃川(上流の長野県内では千曲川という)へと繋がる。
 途中で見かけた高速道路情報の電光掲示は、近々「小出IC」の名称を「魚沼IC」に変更する旨を伝えていた。魚沼のほうが全国区で通じるのかもしれないが、既に小出ICを知っている人にとっては後々混乱を生じそうだ。
 18kmほど進んで「上条駅」という無人駅で休憩(9:58-10:16、h193m *以下h○○mは標高を表す)。やがて入線してきた2両編成の列車は各車両が仕様違いで面白い。おそらく中古車両をリユースした結果であろう。と、列車を待っていた一人の少年がホームを行ったり来たり、なかなか乗車できず慌てた様子。寒冷地のローカル線はドアの横にあるボタンを自分で押してドアを開けるのがお決まりだが、うまく押せなかったのかもしれない。最後は無事にドアが開いて一件落着。この間、先頭の運転室窓から運転士が顔を出してホームの様子を見守っていて、少年を思いやる心が感じられて少しホッコリ気分になる。

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田圃横の無人ホーム | 別車両にかける少年

 出発すると予想だにしなかった8%超えの坂に出くわし焦る。川から離れるので自然なことなのだが、頂上にあった「道の駅いりひろせ」で迷わず休憩(10:25-10:34、h261m)。売店で「くるみゆべし」を購入してみたところ甘すぎず思ったより美味しい。個包装10個入りなのでその後の補給食に重宝した。

*六十里越峠を越えて田子倉湖へ
 ここからは今回初の峠となる「六十里越峠」への本格的アプローチ。とはいえ只見線が平行しているくらいなので劇坂は無く、前半は1.5%くらいの勾配で上る。左手に末沢発電所を見た(11:16)後、只見線がトンネルに入るあたりで休憩(11:27-11:37、h450m)。ここからは6%くらいとなる。途中いくつもスノーシェッド(覆道)を通るが、その中のいくつかはシェッドの上から谷側に水が流れ落ちて滝のようになっていて、バックに青い空と緑の山が広がる景色を楽しめる。何とかGokiさんの後ろに付いて行くとやがて頂上の「六十里越トンネル」に着いて休憩(12:07-12:17、h751m)。(G記:後半は、背中にプレッシャーを感じ続けて休まず上ったので疲れました。)

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上り前半、秋なのはすすきだけ、他は緑 | シェドで休憩、暑い、勾配がきつくなる
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那珂のプレッシャーで休まず | 峠のトンネル入口前で

 トンネルを抜けて福島県に入り、直線的に緩く下り始めると右手やや後方に田子倉湖の上流側が山間に見え隠れし始める。さらに進んで湖に突き出た所が展望台となっていて田子倉湖の下流側を見通せる。真っ青な湖面には左右から幾重にも半島が突き出して山の緑とのコントラストを織りなす。山々は少し色づき始めているようだが紅葉にはまだまだ。でもススキやトンボが秋を告げている。ここには「六十里峠越開道記念碑」があり、「会越の窓開く 昭和48年9月 内閣総理大臣田中角栄」と刻まれている。他に適当な場所は無さそうなので、この碑の礎石に座って持参した昼食を取る(12:28-13:06、h711m)。

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開道記念碑、多くのトンボが舞う | 田子倉湖を見渡せる場所

 湖畔に沿って下っていく途中、「若宮八幡」に立ち寄る(13:31、h525m)。湖畔に建てられた「田子倉の碑」には、昭和34年に田子倉ダムが完成したことによって50世帯290人が暮らす集落が水没したこと、集落は中世(鎌倉時代)より在ったこと、昭和2年には六十里越峠にR252の前身となった林道が通されたこと、などが記されている。ここから少し進んで田子倉ダム(h505m)を見学。重力式で落差107m程、4台の発電機で40万kW。後で調べてみると、これは国内第2位の規模とのこと。因みに第1位はこの上流に位置する「奥只見ダム」で56万kW。ところで、この説明の看板には何やら虫が一杯くっ付いている。よく見るとカメムシだ!そっとこの場を立ち去る(13:56)。

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若宮八幡神社 | 湖面はすぐそこ

 ダムの落差分を一気に下り、次のダム湖「只見湖」の湖畔を走って「只見ダム」に着く(14:10、h397m、上述の“奥只見“ではない)。隣接するJ-Powerの只見展示館はGWに訪れた御母衣ダムの展示館程のボリューム感はなく、さらっと10分位見学して出発(14:20)。

*只見駅経由で宿へ
 JR只見線と只見川に挟まれるようにして下って只見駅で休憩(14:28-15:05、h308m)。この駅、上りの会津若松方面、下りの小出方面、それぞれ1日に3本しか走っていない。一方駅の外には「JR只見線全線運転再開2022年10月1日」の看板に再開後の日数が電光掲示されている。写真では電光掲示の点滅と露光タイミングの関係で消灯状態となっているが、記憶では7百数十日であったと思われ、確かに2年ちょっとである。なぜここまでするのかと思い調べてみると、遡ること13年前、2011年の豪雨で只見線が不通となった後、利用者数が少ないためバス転換が検討されたが、地域振興を目指す沿線自治体の強い要望により鉄道が復旧されたとのこと。その思いを象徴する看板のようだ。確かに駅前にはカフェや観光案内所の新しい建物が目に付く。案内所内の一角が喫茶席になっていたので、ここでGokiさんは珍しい芍薬(しゃくやく)アイスクリーム、那珂はアップルフロートでくつろぐ。そうこうしているうちに時は15時を過ぎ陽が傾いてきた。宿まではまだ30kmもあり、計算上は問題無さそうだが少し気持ちが焦ってくる。

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只見駅にある運転再開の看板 | 駅横で山をバックとした電車が撮れる
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カフェや観光案内所 | 芍薬アイスクリーム | アップルフロート

 ここからは只見川の支流である伊南川沿いにR289を上っていく。といっても勾配は0.5%程度なのでほぼ平地なのだが、もはやペダリングでトルクは出せないので回転数で稼いでなんとか25km/hをキープ。やがてR289が伊南川を離れて小屋川沿いに上り始める分岐点まで来ると宿がある。(分岐点からR401はそのまま伊南川沿いを上る)。明るいうちに宿に着いて良かった(16:19、h523m)。

 宿泊:民宿 松原園
 今日の宿は、日用雑貨品を扱う商店も兼ねているようだが、食品は無いらしい。自転車は戸の無い物置に置かせてもらった。建物は新しくてきれいで、風呂場には湯舟が二つあって一方に湯が張られていた。きっと宿泊人数によって調整するのだろう。夕食はオーソドックスだが、粒が立って艶やかなご飯と、少し甘みを帯びた味噌汁の味噌が美味しく感じられた。近隣に自販機は無く、夜ジュース類が欲しくなって尋ねたら、売店の冷蔵庫からサイダー(¥170)を出してきてくれた。電話予約の時から不愛想な感じの女将さんだと思っていたが、悪い人ではないようだ。予約時に聞かされていた洗濯機使用料¥200も請求されなかった。1泊2食+ビール+サイダーで¥7,410/人。

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夕食

【Gコメント】初日はウォームアップかな。只見線沿いに緑一杯の景色の中をのどかに進んだが、秋の気配は道路脇のすすきだけ。計画者なのでTOPを走ったが、上りで那珂のプレッシャーが半端なくて結構疲れた。お昼を食べた六十里峠越の展望台ではトンボがすごく多くて、やっぱり秋、だけどどうして湖面からこんなに高い所にいるのだろう。只見駅から、宿を予約した那珂にTOPを変わったら、伊南川沿いの田舎道をぶっ飛んでいった。


Map, Click to Expand 2日目:10/13(日) 南会津町→檜枝岐村 (91km/1305m) 晴れ
メンバ:G、那珂


 今日は2つの峠(駒止峠、中山峠)を越えて桧枝岐温泉へ向かう。

*出発
 朝食は6:30に用意してもらって、7:30出発(h523m)。今日も予報通り良い天気。近くのコンビニヤマザキが開いていたのでポカリスエットだけ購入。(G記:自分のパワーメータのバッテリが切れかけだったので、予定には無かったですが寄ってもらいました。Li電池を買って交換、事なきを得ました。)

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松原園を出発

*駒止峠を越えて会津田島へ
 今日はすぐにR289の上りに入る。4%くらいの勾配で駒止トンネル入口に到着、休憩(8:22、h922m)。やや上り勾配のトンネルを出た所でもう一回待ち合わせて下り始める(8:37、h953m)。

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駒止トンネルを出て、TOPの那珂にやっと追いつく

 ほぼ直線なので55km/h位まで出たが、2~3km下ったところで前方の盆地(会津田島方面)が雲海で覆われている景色に出会い、停止&撮影。会津田島駅には向かわず、阿賀川を渡った所で右折してR121を阿賀川沿いに南下する。このあたりのセブンイレブンに立ち寄り(9:08-9:38、h553m)、コーヒーと持参の補給食で一息つく。想定より早く進んだので、昼食は次の峠を越えた先の店とする。このペースなら早く宿に着いて温泉三昧できそうだ。

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ブレーキ無しの下り後、雲海の景色

*会津高原尾瀬口駅経由、滝巡り
 ここからは会津鉄道会津線と共に阿賀川に沿って上っていく(といっても1%程度)。昨日も連休のせいかオートバイが多いと思っていたが、このR121はこの辺りの幹線国道とあって、更に乗用車も増える。当初イメージしていた秘境感は全く無くて、持参した熊鈴や熊スプレーの出る幕はない。10kmほど進んで分岐からR352に入って荒海川(地図によってはここも阿賀川と称す)沿いに鉄道と並行して上り、会津高原尾瀬口駅で休憩(10:20-10:40、h716m)。この鉄道がどのような路線なのか把握していなかったが、時刻表を見るとここから会津若松までは会津線、逆方向の東京浅草までは会津鬼怒川線ということだ。

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会津高原駅の時刻表、浅草まで繋がってる!

 ここからまもなくしてR352は鉄道とお別れし、1.5kmほど進んだところには左側に林道の入口がある。ここから2つの滝巡りのためにピストンする。こちらは殆ど車が来ないので、熊鈴が鳴るようにする。一つ目の滝は龍神様の滝(10:50着)。龍神様とは、1721年の旱魃(かんばつ)の際に一帯の百姓が雨乞いの為に建立したものとのこと。大きな滝ではないが、近くまで歩いて行くと、静かな林の中で木漏れ日に光る滝の流れと水音に癒される。二つ目の滝は釜滝。明治41年出版の南会津案内誌に滝の形状が大釜に似ていると紹介されているとのこと。こちらは近づくことはできず、遠目に眺めるにとどまる(11:18発)。

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龍神様の滝で森林浴
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龍神様の滝から先はダート | 釜滝を遠目に眺める

*中山峠を越えて前沢曲家集落へ
 R352に戻って中山峠を上り始める(11:23、h752m)と、平均的には5%程度だが部分的に10%近い勾配も登場し、脚も呼吸もキツくなる。途中の駐車場で息を整えてからトンネル入り口に到達(11:49-11:54、h1002m)。ここの下りも直線なので出だしで一気にスピードに乗る。途中で「道の駅番屋」に立ち寄るが(12:01-12:09、h821m)、食事待ちの様子なのでスルーする。
 下り続けること約24分で前沢曲家集落に到着(12:32-15:02、h667m)。先ずはここの「そば処曲家」で昼食とする。10分程待って畳敷きのテーブル席に案内される。奥の窓際席は大きな掃き出し窓に向かってセットされ、窓の向こうに陽射しに輝く緑の景色を堪能できる。

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そば処曲家(大きな曲家造りの建物) | 緑がまぶしい奥の窓際席

 注文した天ぷらセットには「はっとう」というデザートが付く。後で調べてみると、なんと農水省のHPに作り方が書かれている。(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/以下省略)そば粉と米粉等を練ってのばし、ひし形に切って茹で、塩と砂糖で味付けしたえごまをまぶす。ネーミングは、美味しすぎて庶民が食べるのは「御法度」に由来するなどの説がある。

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右手前が「はっとう」、美味。

 食事の後は集落の見学(¥300)。この集落は明治40年の大火災後に一斉に当時の新しい構法で建てられたもので、現在も村人が住んでいる。曲家とは間取りがL字型に配置された家のことで、資料館だけは中に入れる。囲炉裏の手入れをしているお婆ちゃん(?)が訪れてくる客に話をしていて、大黒柱と思われる太い柱は栗の木とか。(G記:自分からすると、おばちゃんでした。)一通りパンフレットの地図に沿って集落を巡った後、国道を隔てた反対側の山を10分程登ると、集落全体を見渡すことができた。そうこうしているうちにまたもや15時を過ぎてしまって焦り始める。残りは25km程だが、途中の屏風岩も見たいし、何より伊南川に出てからは上り勾配になるのを失念していた。

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曲家資料館に入る
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山に登って曲家集落を展望

*屏風岩散策してから宿へ
 舘岩川沿いに下るR352は楽であるが、R352が伊南川沿いに走り始めると細かいアップダウンを繰り返す約2%の上り勾配。昨日と同様、この時間になるとトルクが出せず、一生懸命回転で稼いで20km/h前後で進む。やがて進行方向左手に屏風岩の絶景が目に飛び込んできて、ここでしばし散策する(15:51-16:11、h811m)。
 舘岩川の対岸に、高さ20m(感覚的に)ほどの岩壁がそそり立って圧倒されると共に、川面付近はモザイク状にカクカクと浸食されていて直線的な造形が面白い。後で少し調べてみたがあまり詳しい情報は見つからない。屏風岩のある対岸(右岸)は凝灰岩、手前側(左岸)は花崗岩ということらしいが、このような形状に侵食される機序は不明。

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屏風岩

 この後7km程進んで桧枝岐温泉街の南端辺りの宿に到着(16:44、h965m)。楽勝で早く着く予想に反して遅くなってしまったが、見たいところに立ち寄りつつも目標の17時には間に合って良かった。

 宿泊:わたすげ荘
 この宿は「燧(ひうち)の湯」という温泉施設の真向かいにあり、チェックインするとこの施設利用券を渡されてお風呂はこちらへどうぞと案内された。宿の風呂を利用する客は殆どいないらしい。事前情報ではこの集落は各世帯に温泉が供給されているらしいのだが、やはり広い施設が好まれるのだろう。洗濯は頼めばやってくれることになっていたが、着替えが間に合っていたので辞退した。
 夕食は舞茸の炊き込みご飯で、つい多めによそってしまった。これが仇になって、後から出てきた蕎麦や、山の幸をふんだんに使った数々のメニューにお腹がはち切れんばかりとなってしまった(本当にキツカッタ)。食事中は女将さんや隣の机の老夫婦との会話が弾んだ。老夫婦は千葉から殆ど一般道で来たという。女将さんから聞いたジビエの話は、壁に掛かっている大きな熊の毛皮から始まった。女将さんの父親は鉄砲撃ちで、冬眠しているところを仕留めたという。腸に血を詰めたもの、手の肉球など、とても美味しいらしい。この地域では今も熊や鹿を食用に捕獲していて、熊を仕留めた家では親戚一同集まって宴会になるほど。鹿の内臓は食あたりするとわかっていても生食してしまうほど旨いらしい。そして、目を見開いた鹿の首が玄関に並んでいる光景が怖かったこと、冬の積雪は通常2mだが多い時は4mも積もって雪かきが大変なこと、今年はカメムシが異常発生しているので窓に薬を塗って侵入防止対策していること、など色々な話を聞くことができた。
 1泊2食+ビール+昼食用弁当で¥10,150/人

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炊き込みご飯を含む夕食、後から蕎麦も出てきた

【Gコメント】二日目も天気が良く、二つの峠に、ちょっと観光もできて、全体として楽しいサイクリングになった。朝から少し体が重かったので、駒止峠では那珂に付いていけなかった。ここの下りはブレーキ無しで行けて気持ち良かった。ただフリー状態で那珂と離れることが分かり、エア圧を下げすぎたのが原因だろうと思った(帰ってから前後0.2気圧ずつ上げた)。南会津町が思ってたよりずっと開けた街だったことと、会津鉄道が浅草までつながっていることには驚いた。那珂の提案で行った二つの滝では良い森林浴ができた。昼食に入った蕎麦処から前沢曲家集落を見学できたのは、偶然の巡り合わせ。そこのパンフで屏風岩を知って見に行けたのも、ついていた。ただ、中山峠を越えた後の緩い下りのペダリングで左尻が痛くなり出したことには参った。数日前にサドルを前に2.5mm移動したのがNGだった。短い距離を走ってのチェックでは分からなかったのだ。メジャー無しでは直せないので、その後の緩い下りでは我慢を強いられる。


Map, Click to Expand 3日目:10/14(月) 檜枝岐村→魚沼(小出総合公園)= (95km/1612m) 晴れ
メンバ:G、那珂


 今日は大小5個の峠を越えて、車を置いてある小出に戻る。

*朝の準備
 それにしても今朝は寒い。外気温は5℃とか。起床と共に石油ファンヒーターを点ける。
 ここでも朝食は6:30に用意してもらう。今朝はコウタケの炊き込みご飯だけど、香りが強いのでお好みで白ご飯もどうぞ、とのこと。確かに香りがするが嫌でもないので少しのおかわりも含め炊き込みご飯にした。が、後から調べてみると、コウタケ(香茸)というのは「松茸を凌ぐ香り」、とか「幻のキノコ(乾燥もの50gで3千円位)」とか書かれていて、実はとても貴重な体験だったようだ。そういえば夕べの舞茸も道の駅では1万円位だとか他の客に話していたようだ。キノコについて特に無反応で食べてしまったが、宿の人からしたらなんと提供の甲斐が無い人と思ったことだろう。さて、昼食用にはおにぎり弁当を作ってもらった。この先は食事ができる店もコンビニも無い由。

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山の上はほんのり色付いている | 標高約1000mで大分気温が下がった

*桧枝岐のスポットを散策
 7:30出発。今朝は一旦来た道を戻って、昨日寄ることができなかった近辺のスポットを巡る。先ずは「六地蔵」;昔は冷害により凶作になると餓死者が出る年があり、働ける者のみが生きるために「まびき」された人の霊を慰めるために稚児像が建てられた。「井籠(せいろう)造り板倉」;柱や釘、金具を使わずに板を井籠のように組合わせる建築様式。結合方法の詳細は不明だが、ホゾを外面に貫通させて楔で固定する構造が見て取れる。「橋場のばんば」;縁結び及び縁切りの神様で、良縁を切りたくない時は錆びた切れないハサミを供え、悪縁を切りたい時は切れるハサミを供える。「桧枝岐歌舞伎、桧枝岐の舞台」;お伊勢参りで歌舞伎を観劇した先祖が見よう見まねで村に伝えた。「桧枝岐口留御番所」;蝋の主産地、材木の生産地、日光東照宮の北側警備、等の理由でこの地を幕府直轄としたために設けられた番所。「板倉群」;先の井籠造りの他に、1階を落し板倉、2回を貫板倉とした「落し貫板倉」が残されている。「ミニ尾瀬公園」;老人や時間に余裕がない人のために、気軽に尾瀬を体験できる公園とのことだが、見て歩くにはかなり時間を要するようなので奥には進まず。見頃の花としてウメバチソウ、イワショウブ、ワレモコウ、エゾリンドウが掲示されていたが、咲いている場所を示す情報は無かった。きっと自分の足で歩いて確認を、ということであろう。

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橋場のばんば入口 | ハサミの供養 
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桧枝岐の舞台 | ミニ尾瀬公園

*1つ目の峠にある御池(みいけ)ロッジと御池田代へ
 公園を出発(7:42、h977m)。R352を桧枝岐川(伊南川)沿いに上り始め、4km程走って七入橋を過ぎると勾配が6%時々8%にぐっときつくなる。残念ながら温泉の疲労回復効果は足りなかったようで、昨日夕方時点の疲れがそのまま残っている感じである。早々にGokiさんに付いて行けなくなり、心拍も上がらぬままゆっくり上る(それでも辛い)。途中、モーカケの滝駐車場で待って頂き、小休憩(9:16-9:21、h1240m)の後再出発。道の両側は林で視界は効かない。木々の所々で赤や黄色に色付いているものの基本的にまだ緑が優勢というところ、快晴の下でうっすらと浮かび上がるまだら模様を辛い中楽しむ。やっと頂上の御池ロッジに到着(9:55、h1508m)。

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勾配が上がってきた所

 ここからシャトルバス(20分)で沼山峠まで行き、そこから歩いて展望台に行くと尾瀬の湿原を見渡せるらしい。が、案内のおじさんに尋ねると「展望台は草が視界を遮って展望がきかず(国立公園なので国の許可が無いと草刈りもできない)、湿原に降りて行かないと見られない」との答えに完全諦めムード。すると件のおじさんは自転車旅で時間が足りない私達に代案を提示してくれた。「ここから歩いて行ける田代(湿原)があるから、そこに行って写真を撮れば尾瀬に行ったみたいになるよ」と。
 教えてもらった入口から木道を歩き始め(熊鈴を鳴らしながら)、分岐を間違えたもののすぐに戻ってルートを修正すると、やがて「御池田代」という湿原に来た。一面アシ(ヨシ)に覆われた景色だが、ネットで見ても今の時期はこんな感じのようだ。春には水芭蕉が見られるらしい。しばし尾瀬の雰囲気を満喫しながら記念撮影の後、ロッジに戻る。

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駐車場端の登山口から入る | 鹿ネットの先の木道
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御池田代湿原にて

*桟橋で昼食
 御池ロッジを出発(10:57、h1508m)してR352を下り始め(約7%)、途中の橋(金泉橋)で景色が良かったので撮影(11:21-11:29、h873m)。下を流れるのは尾瀬を源流とする只見川で、水は北に向かって流れ、奥只見湖を経て一昨日訪れた田子倉湖へと注がれる。またこの辺りでは只見川が県境となっており、R352はこの橋を渡ると福島県から新潟県に入り、川の左岸に沿って奥只見湖に向かう(約2%)。

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下り坂が緩くなってきた所

 奥只見湖の南端に到達したあたりで船着き場の看板を発見(11:47、h765m)。時刻表を見るとここは尾瀬口乗船場で、行先は奥只見。10:15と16:10の2便だけなので、今なら昼食場所に丁度良い。湖面まで階段で下ること約30m、水色のきれいな桟橋が現れて、晴天の下、絶好のロケーションで宿で作ってもらったおにぎり弁当を開く。この奥只見湖にはいくつもの支流が流れ込んでいるので、イカの足みたいに何本も水路が広がった湖の形をしている。今居る尾瀬口乗船場は一番南に延びた足にあり、船の行く先はイカの頭にあたるところの奥只見乗船場で、先に述べた日本一の水力発電量をもつ奥只見ダムがある。イカの足が曲がっているので見通すことはできないが、奥の方で水路が右にカーブして消えていくのが何となくわかる。ところでこの桟橋は岸から長さ数メートルの橋が1本掛かっているだけなので、熊のような困った来客があると逃げ場は湖しかない。Gokiさんの提案は、橋は手動ウィンチで引き起こせそうなので、熊が現れたらそのようにしようと。そんなことにならないことを祈りつつ、食後のひと時、景色を楽しんだ。

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湖面に浮かぶ桟橋にて昼食 | 宿で作ってもらったお弁当

*カメムシ襲来から逃れて、2つの大きなアップダウンを越えて銀山平乗船場へ
 先ほど時刻表の看板を見た時に、看板にくっ付いているカメムシが気になっていたが、桟橋から戻ってみるとなんと私たちの自転車にもたくさんくっ付いているではないか!自転車を動かそうとすると飛び立ったカメムシがこちらに向かってブンブンと羽音を立てて襲い掛かってくる。たまらずその場から早く移動しようということに。しばらくの間、バッグの隙間などに隠れていたカメムシが三々五々飛び立って行った。
 出発(12:43、h765m)の後は湖畔沿いに進むが、沢を横切る度にアップダウンを繰り返す。午前中の疲労感は収まってきて少し元気になる。1つ目を上って休憩(13:11-13:17、h925m)、h827mまで下って2つ目を上って休憩(13:40-13:49、h988m)、ここを下った後も細かいアップダウンを繰り返すが、上りのピークが見えるので勢いで乗り越えていく。銀山平乗船場に到着(14:41、h757m)。

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一つ目のピーク直下で、遠くに奥只見ダムが見通せた

 この乗船場からも奥只見への船が出ている上、遊覧船もある。ちょうど到着した船から観光客が降りてきたと思ったら、あっという間に観光バスに乗り込んで居なくなった。別の観光バスがやって来ると、降りてきたのは若いバスガイド風の女性達だけで、引率らしき女性に引き連れられて船着場を見学してまた立ち去って行った。私たちが待合室を出ると職員がシャッターを閉めていた。まだ定期便が到着するはずだが、出発便はもう無いので閉めてしまうのかもしれない。人気が無くなった乗船場に寂寥感が漂う。

*枝折(しおり)峠を越えて小出へ
 今日も15時を過ぎて焦り出す。最後の峠が控えているし、距離も33kmほどある。車に辿り着ければ良いだけのことだが、できれば明るいうちに着きたい。
 出発した銀山平乗船場(15:07、h757m)は、イカの足の中で最も西に延びる足の先端近く位置しており、まもなく奥只見湖を背にして枝折峠への上りとなる。勾配約6%の前半で力を振り絞り、5%位に緩くなる後半はじっと我慢で上り続けると、枝折峠に到着(15:50、h1059m)。特に視界が開けているわけではないが、登山の拠点として賑わっている。こちらとしては今ツアー最後の峠を制覇して気分は清々しい。

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枝折峠の駐車場にて

 残り26kmは下りだけなので楽な気分で出発(16:00、h1059m)。少し下ったところで西日に照らされる新潟側の山なみが美しく広がる景色に出会い、撮影(h962m)。下りの前半は勾配7%位のワインディングで、道幅も広いところが多く、対向車に気を付けながらもそこそこスピードを楽しめる。また谷側は崖のようになっていてスリル感も高い。ここまで長くて楽しい下りは初めてに近いかもしれない。

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これから最後の下りへ
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山なみの景色

 R352が佐梨川に沿うところまで下って橋で対岸に渡るところでは、九州の高千穂峡のような深い渓谷の景色を楽しめる(16:28-16:32、h327m)。

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楽しい下りの後、佐梨川を渡る橋にて

 ここから先は直線的な道で2%以下の緩い下りとなり、スピードを殺さないようにと、今日の最後も回転数で稼いで進む。結果、無事に17:05小出公園着。あまり暗くならずに済んで良かった。

*走り終えて
 自転車で下って来た道を車で少し戻って「日帰り温泉ゆーパーク薬師」に行き、風呂に入り夕食を取る。ここで20:00解散となる。Gokiさんは高速経由で23:33帰宅。那珂は一般道経由で思ったより早く00:45帰宅。

【Gコメント】最終日は、尾瀬気分を少し味わえたこと、奥只見湖の桟橋でのどかな昼食をとれたこと、枝折峠からの下りが最高に楽しかったこと、が印象に残っている。自転車では行くことができない奥只見ダムを見れたことも良かった。枝折峠からの下りは道が良く、上ハンで長時間視野を確保できる(左右視差の出ない眼筋の状態を維持できる)姿勢が取れた。おかげで、久々にクイックに曲がる感覚を取り戻せて、長い下りが楽しかった。また、最後の緩い下りでは、ぶっ飛ばす那珂に付き一で、お尻が痛くなるペダリングをしないで済み、助かった。ありがとうございました。


<おわりに>
 事前の印象としては、秘境を巡るアップダウンが非常に厳しいコースと思われたが、実際に走ってみると上り下りとも5~6%の適度な勾配で上りやすく下りやすい、実に楽しいコースであった。更に今回の好天に恵まれたことにより、至福のサイクリングを楽しめた。
 見どころについては、予定していた各ダム湖の他にも、事前確認では気付かなかった屏風岩や御池田代なども見ることができたし、民宿で熊撃ちの話を聞いたり、誰も居ない奥只見湖の船着場桟橋まで降りて昼食のおにぎりを食べたりしたことも印象的であった。
 紅葉についてはまだ早かったようだが、これ以上時期を遅らせて日が短くなるとタイトだし、民宿で聞いたところでは今年の紅葉はハズレとの情報もあったので、こちらはまた別の機会の楽しみとしたい。


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