2021乗鞍単独ラン

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乗鞍ピーク、畳平
by 浦野(投稿日:13 Oct 2021)

Map, Click to Expand 日程:2021/10/8(金)~ 10/10(日)
参加:浦野(計画)
コース:=新島々→(乗鞍エコーライン・スカイライン)→高山→(安房峠)→新島々=

<はじめに>
 2020年秋、Gokiさん・ダズと3人で乗鞍ランを計画したが、岐阜県側の乗鞍スカイラインが通行止であったため乗鞍エコーライン/スカイラインを走破するコースは宿題となっていた。2021年7月乗鞍スカイラインが開通したので、8月もしくは9月に走ろうかという話が出るには出たが具体的な計画にならないまま10月を迎えてしまった。今年還暦を迎え体力は年々落ちる一方なので今年中に走るならチャンスはあと1か月。10月9~10日の週末、天気も良さそうだったので急遽1泊で乗鞍を走ることにした。なにせ急に思い立ったため皆には声がけしなかった次第。
 初日は道の駅風穴の里(上高地線新島々駅の約9㎞先)から乗鞍越えで高山市まで、2日目は去年走った野麦峠を岐阜県側から越えて道の駅まで戻る計画とした。また、今回は新調したサイコンの使い初めでもある。自分にはケイデンスや心拍は不要だが、前回の西伊豆ランでやはり標高が分かると便利だと感じたため、標高が表示できる機種(Bryton Rider 15 Neo)を購入してみた。標高差の大きい今回のランでその使い勝手を検証するのも目的の一つだった。


1日目:10/8(金) 車移動日
 午後は半休とって車で出発。夜には予定通り道の駅(標高889m)に到着したが、道路上の電光掲示板には「野麦峠、境峠方面通行止」との表示が出ていた。2日目は初日と同じコースで戻らなければならないかも、と不安を抱えながら早めに就寝。


Map, Click to Expand 2日目:10/9(土) 道の駅風穴の里→乗鞍エコーライン→畳平→乗鞍スカイライン→高山 (89.7km/2340m) 晴れ時々曇り
 GPXデータ

 早朝、出発の準備をしているとランドナーが珍しいのか同年配のサイクリストに話しかけられた。「デュラのハブ使っているランドナー見たの20年ぶりくらいです。サドルはIDEALEですかぁ。」と大げさに感心(?)してくれた。野麦峠が通行止になっていることを話すと、しばらく通行止だった安房峠が通れるようになっているとのこと。それなら岐阜県側から乗鞍スカイラインを上って来る必要がないのではるかに楽なコース取りが可能だ。

 午前6時、快晴・12℃と涼しい中、道の駅を出発。7時過ぎに去年3人で泊まった青葉荘を通過し、7:35乗鞍観光センターに到着。乗鞍ヒルクライムに出場経験のない自分にはここから上は初体験となる。8:30に標高1800mの三本滝駐車場着。自家用車で来られるのはここまでとあって、レーサーを組み立てている人多数。栄養補給と休憩のあと、三本滝まで約15分のプチハイキング。朝早いこともあってすれ違う人もなく、クマ除けのため時々大声を出しながら歩く。この三本滝は、去年見物した番所大滝、今回はパスした善五郎の滝と合わせ乗鞍三滝というそうだ。

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乗鞍岳を見ながら登り | 観光センターから先の登り
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三本滝(左にもう一つ)

 駐車場に戻り9:20に出発。ここからは自転車以外は1時間に数本の観光バスとタクシーしか通らないので走りやすい。ほとんどがレーサーでe-バイクですいすい上っていく人ががちらほら、という感じ。どんどん抜かれるが気にしない。景色の良い場所で休憩しているとレーサーの若者に「ランドナー、いいですよねぇ。憧れます」と褒められ、別の中年夫婦の旦那さんは奥さんに「泥除け付きで革サドル、これがいいんだよなぁ」と懐かしんでくれることしきり。乗鞍ではランドナーはヒーロー(?)だった。

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三本滝レストハウスから先の登り

 紅葉の中10:40過ぎに標高2350mの位ヶ原山荘に到着。この頃には空には雲が目立ち、足には疲れが溜まってきていた。最後は右足がつりそうになっていたが、騙し騙しこぎ続け11:58に岐阜県との県境(2716m)に到着。昼までに上りきることを目標にしていたのでギリギリ間に合った。途中ハイキングを挟んだとはいえ、1800m強を上るのに6時間かかった計算だ。計画時点ではここから最高峰の剣ヶ峰まで往復3時間の登山もいいなと考えていたが、天候及び体力と相談した結果、30分弱で登れる富士見岳に登ることにした。

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位ヶ原山荘 | 雲ってきた
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乗鞍ピーク、畳平

 ガスがかかり始める中、足の疲れと空気の薄さ(?)も相まって息が続かず、ちょっと登っては小休止の繰り返し。それでも20分ほどで頂上(2818m)に到着、眼下に畳平を望むことができた。頂上で昼食を摂り自転車まで戻って畳平の土産物屋などを冷やかしていると、観光案内所でどこかの夫婦が気軽に登れるお薦めの山はないかとガイドさんに尋ねているのが聞こえてきた。ガイドさんによると、自分が登ったルートは小石で滑りやすい道だったようで、裏側から登る方がお薦めだったようだ。

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富士見岳近くから畳平を見下ろす

 気温9℃とさすがに冷える中、ウインドブレーカーを着込んで13:40に畳平を出発。岐阜県側の乗鞍スカイラインから高山市街まではほぼ下りで、2時間ほどで高山市内に入った。

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畳平を出発

 ホテルにチェックインするには早いので高山城址を見学後、高山陣屋へ向かう。高山陣屋は何回か来たことがあるのだがいずれも時間が合わず内部を見学した記憶がない(見学したことを忘れたわけではない、はず)。今回は営業時間に間に合ったので中を見学してみた。資料も豊富で40分では全然時間が足りなかった。17時過ぎ、高山駅前のビジネスホテルにチェックイン。夕食は高山ラーメンとチャーハンでお腹いっぱい(今回は飛騨牛とは縁がなかった)。

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高山陣屋

 宿泊:カントリーホテル 高山


Map, Click to Expand 3日目:10/10(日) 高山→朴の木(ほおのき)・平湯→安房峠→道の駅風穴の里= (72.4km/1680m) 晴れ
 GPXデータ

 8時前にホテルを出発。高山陣屋前の朝市を見学した後、昨日下ってきた158号線を朴の木平まで上り返す。小休止を挟みながら10:10朴の木平スキー場の分岐に到着。

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高山陣屋前の朝市

 ここから安房峠経由の道は事前に調べていなかったので安房峠の標高も分からないままだったが、乗鞍スカイラインよりははるかに楽であることは間違いない。平湯トンネルを抜けて温泉街まで下ったところが安房峠旧道の入口になっていた。大多数の車は有料の安房トンネルへ向かうため、旧道は車が少なく走りやすかった。途中安房平という看板があり標高1500mの表示。頭上にはまだまだ山が広がっており頂上に近いという印象はなく、あと数百mは上る必要がありそうだ。

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安房峠への旧道

 12:15にようやく安房峠に到着(帰宅後標高を調べると1786mだった)。ここまで来れば、車のデポ地まで約28kmは下りのみ。交通量とトンネルの多い国道158号線を下り、13:35道の駅風穴の里に到着した。自転車を車に積み込み着替えたあと、2日間駐車させてもらったお礼を兼ねてお土産を買いソフトクリームを食べつつ、併設されている風穴(天然冷気を利用した冷蔵施設)を見学。15時に東京へ向け出発した。

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安房峠

<おわりに>
 自分の中で昨年からの宿題だった乗鞍エコーライン・スカイラインを走れたことは大満足。サイコンについては使い方が十分把握できておらず、両日とも途中で記録が分断してしまった。肝心の標高表示についても設定したつもりだったが、標高ではなく勾配表示になっていた。9日夜にホテルで再設定してみたがやはりダメで、結局2日間リアルタイムの標高は表示できずじまいだった。


関連リンク:
 2020 乗鞍高原ツアー