ショートレポート: 秋ラン 三境林道

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小平座間林道ピーク手前の眺望
by 那珂(投稿日:20 Dec 2020)

Map, Click to Popup 日程:2020/11/1(日)
参加:G(計画)、浦野、DAZ、那珂、吉岡
コース:=桐生駅→(小平座間林道)→神戸駅→(柱戸林道/三境林道)→桐生駅= (67km - 8.3h)

 ツーリング記録 参照
メモ:
 コロナ禍の上、自分の転職活動もあって思うように走れなかった2020年。Gokiさんに企画して頂いた今回のランが、皆さんと一緒に走れる今年最初で最後のチャンスと捉えて参加させて頂きました。夏のソロラン以来のことで体力的にはキツイものがありましたが、久しぶりに皆さんと一緒に走ることができて、まさに心の洗濯ができました。


1日目:11/1(日)
コース:=桐生駅→高津戸峡→木之宮神社→(林道小平座間線)→神戸駅→(林道柱戸線)→(林道三境線)→梅田湖→桐生駅=
参加:G(計画)、浦野、DAZ、那珂、吉岡
天気:晴れ後曇り
距離:67.07km
獲得標高:1550m
走行時間:8h18min

*集合8:30
 筆者(那珂)は車で移動し、桐生市役所には7時過ぎに着いたが、市民会館の駐車場にもなっていたので利用者の少なそうな河川敷の野球グランドに移動。車内でゆっくり朝食をとってから車をデポし、桐生駅まで走る。ちょっと早い(8時頃)のでまだ誰もいない。やがてGokiさんが現れ、2年前に走った竜神大吊橋以来の嬉しい再会。浦野は道の駅に2連泊して城巡りをしてきたそうな。DAZは乗換予定の小山駅で乗り過ごして朝食タイムを逸した。吉岡は足利まで輪行してそこから15km走って元気に登場。

*祠(ほこら)まで
 久しぶりのグループランで嬉しいような懐かしいような、新鮮な気持ちでスタート。まずは渡良瀬川近くまで走ってコンビニで買い出し&DAZの朝食。県道338を少し走って最初のスポットは高津戸峡。でも階段のある遊歩道は進めないので少し引き返して一般道を北上。期待の紅葉はまだの様子で、所々にちらほらといった感じ。川からちょっと離れて高いところに上がるので、早くも呼吸が深くなってくる。渡良瀬川の支流の小平川沿いに少しずつ上り、橋があったのでなんとなく休憩。川向うには木之宮神社という小さな祠があった(Gokiさんコメント参照)。中に御神体があるのか、手に持ったスマホを格子戸の隙間からそーっと中に入れて撮影しているGokiさん。突然「そこでスマホ落とすと大変ですね!」と悪魔の囁き(浦野)。でも神力が勝ったのか無事撮影終了。

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木之宮神社のある橋付近
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木之宮神社 | 木之宮神社(内部)

*峠1・・・小平座間林道
 川沿いに上ってどん詰まりとなったあたりで休憩。筆者は既に呼吸が荒い。ここから本格的な登りになるが、そこそこの勾配で車も来ないし静かな良い林道。先は長いので無理はしないつもりだったが、やはりきつくて、もうみんなについていけない。そろそろ休みたいなと思った頃に前方からみんなの話し声が聞こえてきたので、「ああ、それほど離れなかったのかな」と思ったのも束の間、姿が見えたのは100m程もあろうかという遥か高い所。気持ち的に大きく突き落とされる。あと15分程頑張って待ってもらっていたところに到着。天気も展望も良くて、吉岡ガイドによれば遠くにみえるのは浅間山や碓氷峠という。

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峠1のピークから戻ってきて(ここら辺は紅葉)
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峠1のピーク手前の眺望(浅間山まで見えたよう)

*昼食、・・・でもその前にパンク
 たっぷり上った分、下りのご褒美も目一杯の600m。昼食は、わたらせ渓谷鐡道の神戸(ごうど)駅にある客車の食堂でとることにした。駐輪場に自転車を停めて食事に行く準備をしていると、突然「プシュー」と景気のいい音。誰の?、と恐る恐る一台一台確かめて行くと、ご主人がトイレに行っているDAZ車の前輪がぺったんこ。せっかく施錠したはずのワイヤー錠はちゃんとかかっていなくて、とりあえずホイールを外す。ご本人はトイレの個室で音を聞いたそうだが、誰も言いに来なかったからまさか自分の自転車だとは思わず安心していたとか。こちらも束の間の安心だったんだね。筆者の持っていたタイヤ内面に貼るパッチを初めて使ってみる。エアを入れると傷口に0.5mm位の隙間が生じるが、とりあえず支障はなさそうだ。
 さて、先に食堂に行った皆さんも戻ってきて随分お待たせしてしまった。ここは人気があるようで結構賑わっていて、厨房の中のおばちゃん達はてんやわんやで大変そう。注文したのはみんな揃って舞茸定食だが、このご時世、座席は2+2+1と分かれる。

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神戸駅 | 車内で昼食
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本物の列車(渡良瀬渓谷鉄道)

*峠2・・・三境林道
 なんだかんだで14時頃出発。エネルギー補充はできたはずなのだが、体中の疲労感満載のまま500mアップの峠に向けて柱戸林道をトロトロと上り始める。今回は皆さんこまめに休んでくれたので、あまり離れずに進むことができた。しかしながら・・・、途中から勾配がめちゃキツイくて、迷わず押して歩くこと10分程。三境林道に出たところから少し緩くなって再び漕ぎ出す。1km程走るとまた皆さんの声が聞こえてくる。今度はいよいよ幻聴かとも思ったが、カーブの先には峠のトンネルがあって一安心。でも眺望は開けておらず残念。下りはそれほど急ではないが、落ち葉に隠れている小石を踏んでしまうせいか時々フレームに石が当たる音がする。筆者は夏のソロランで新調したタイヤをあっけなくバーストさせてしまったので慎重になる。そうなると落葉の角も石の角に見えてきてなおさら不安になる。そうこうしているうちに路肩でホイールを外しているDAZを発見。また別の位置でタイヤサイドが切れたようだ。またタイヤ内面にパッチを貼って応急処置。 桐生川沿いを下る途中、梅沢湖の公園で一休み。あとは薄暮の中緩い下りを桐生駅まで無事完走し解散。

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峠2の登り始め(最初から激坂、ひび割れたコンクリート道)
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峠2のトンネル前(最後の力を振り絞る那珂) | 峠2のトンネル前(全ての登りが終わり皆笑顔)

*解散後
 河川敷に戻ると高校球児達がナイター照明のグランドで練習していたが、こちらは車中で30分ほど仮眠。さて帰路につこうと土手の上に車を走らせてみると、やはり帰宅し始めた数十人の球児達とかち合ってしまった。が、彼らはこちらに気付くなり一斉に路肩に整列して「ありがとうございましたー」と一礼してくれる。きっと暗くて車に誰が乗っているか見えないからだろう、監督かコーチの車だと勘違いしたのに違いない。やたら気恥ずかしいが「いえいえ、こちらこそ車を停めさせてもらってありがとう。」とつぶやきつつ、その場を後にした。

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桐生駅で解散

【浦野コメント】前日は群馬・埼玉・栃木の城跡巡り(足利氏宅跡(鑁阿寺・バンナジ)、唐沢山城跡、金山城跡、鉢形城跡)をして、道の駅おおたで車中泊。ラン当日は天気も良く、午前中は快調かつ楽しく走れた。神戸(ゴウド)駅の客車レストランも目新しくこれまた一興、舞茸の天ぷらはもうちょっとサクサク感がほしかった(バリバリッという食感。ちなみに全員同じメニュー)。午後の柱戸林道は近年記憶にないくらいのゲキ坂の連続で閉口。

【Gコメント】前半の登り途中で、吉岡が発見した木之宮神社は200年前からのものらしい。林道小平座間線では、落ち葉と枝を踏んで吉岡が迫ってくる音が聞こえる、久々に走ることだけに集中した時間を過ごした。快晴の中、ピーク手前の眺望は素晴らしかった。唯一観光的な神戸駅での昼食も楽しかった。午後からの柱戸林道は、事前に全く気にしていなかったが、ノックアウトされてしまった。「林道は一般の人のために作られているのではありません」というのを体現した道。桐生駅でお土産に、ひもかわうどんのおきりこみ、を買った。翌日食べたら、とても美味しかった。翌日にタイヤをチェックして、チューブに到達直前のサイドカットを二箇所発見。DAZと同じになる可能性はあった。落ち葉に隠れた角のある小石はあなどれない。

【DAZコメント】朝、小山駅での乗り換えを寝過ごしてタイムロスし、朝食を食べれないまま出発時間ギリギリに到着したので、ちょっと余裕のない出だしでした。お昼ご飯の神戸駅前に自転車を停車して、トイレに入っている間にまさかのバースト。停車中に、っていうのは初めての経験かも。9月に前後とも新しいタイヤに替えて、乗鞍ランを走っただけのほぼ新品だったのですが、、、トイレからゆったり戻ってくる間に皆さんが既に修理を進めていて下さり、どうもすみませんでした。特に那珂さんには、新兵器のバースト応急処置用のパッチを頂いて助かりました、ありがとうございます。そして午後の峠の下りでも、まさかの2回目をやってしまい、また那珂さんにお世話になりました。2回目のパンクでだいぶ時間をくったせいで、最後は暗くなる寸前のゴールとなってしまい、今日は何かと余裕のない一日となってしまいましたが、皆さんのおかげで何とかなりました。このランのあとタイヤは23Cから25Cに変更しまして、乗り心地も良くなりました!

【吉岡コメント】前日まで、カーサイクリングにするか、輪行にするか悩んだのですが東武線を乗り継いで足利駅から自走することに。1時間もあれば十分と思ってのんびり走り出したら、信号待ちで時間を食ってギリギリ出発時間に間に合わず。桐生駅北口で合流できて安心しました。今回のコースは赤城〜榛名〜浅間〜碓氷峠の大展望あり、激坂あり、ローカル線ありでツーリングの楽しさを堪能しました。何より皆さんの変わらない走りに感動しました。また走りましょう!次回はアルプスローバーでオーラスを走ります!


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