2020年夏の紀伊ソロキャンプツアー

by 那珂(投稿日:14 Sep 2020)

日程:2020/8/23(日)~ 8/29(土)、車中1泊+テント5泊
・ドライブ  :距離合計1,734km、高速代合計19,240円
・キャンプ  :3か所5泊、サイト使用料合計13,350円
・サイクリング:延べ3日、距離合計144km、獲得標高合計3,100m

<はじめに>
 計画のきっかけは、今年のGWに予定していた四国ツアーに車(CX5)のメンテを絡めたことに遡る。整備工場は堺市にあって、予約金を振り込んだものの新型コロナでツアーが中止となってしまい、一旦日程未定のまま延期に。一方でGW前には終わっていたはずの転職活動もコロナで延び延びとなり、再就職の目途がついたところで右目の白内障手術(日帰り)を受けたのでこの前後は身動きできず、やっと8/24-25の日程で冒頭の整備工場に車を預けてメンテしてもらうことになった。
 そうこうしているうちにコロナの第2波がやってきてしまったので、堺市内のホテル宿泊は敬遠したい。そこで代車を借りて奈良のキャンプ場に移動して泊まることにした。ただ、せっかく人生初の長い夏休みなので、少しは旅らしいことをしたいもの。そこで人との接触を最小とする方針で、車移動で1週間程度のソロキャンプ&サイクリングを計画した。
 またこの1年間殆ど走っていないので、この猛暑の中で走るにはそれなりに体を慣らしておく必要があるので、前の週(8/17(月)~21(金))を自らの自転車週間と定めて少しずつ走ることとした(こちらは別レポート参照)。
注)記載したサイクリングの獲得標高は、後日ナビタイムで調べたもの。
サイクリングのマップはスマホアプリ(BikeComputer)で記録したGPXファイルをナビタイムで描画させたもの(こちらの獲得標高は誤差が過大で無視する)。


1日目:8/23(日)ドライブ:埼玉県新座市自宅→大阪府堺市 距離約530km
*出発~堺市までドライブ Map, Click to Popup
 今日は娘夫婦が孫を連れて来て、孫とたくさん遊ぶ。彼らが帰宅してしまい寂しくなったところで自分も大阪に向けて出発(21:10)。沼津SAと新城PAで各30分ずつ休憩、刈谷PAと甲南PAで各小一時間ずつ仮眠の後、翌日6:20頃に堺市にある「ミナト自動車」という整備工場に到着。







2日目:8/24(月)ドライブ:大阪府堺市→奈良県天川村 距離約73km
         サイクリング:旧笠木トンネル 距離34km、獲得標高1047m

*仁徳天皇陵を散策
 約束の9:30には時間があるので、コンビニで朝食を買って近くの公園に駐車して過ごす。公園と言ってもここはあの日本最大の前方後円墳である「仁徳天皇陵」がある公園なのだ。歴史の教科書に出てきたことは覚えているが、この古墳が堺市にあるということも含め、ここにはたくさんの古墳があることを初めて知った。

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案内板 | 正門

*キャンプ場までドライブ Map, Click to Popup
 9時過ぎに整備工場に行き、CX-5を預けて代車の日産キューブを借りる。キャンプ道具と自転車を載せ換えて、予めキャンプ場予約サイト「なっぷ」で押さえておいた奈良県天川村の「洞川(どろかわ)キャンプ場」に向かう。途中の大淀(地点①)にあるスーパーで食材を買い込む。ビールと日本酒の他に、おやつにもなるだろうと思い念のためせんべいと甘い系パンの袋詰めも買っておいた。因みにこの地点は、2016年の紀伊ツアーで五條から飛鳥に向けて走った時のコースとクロスする辺りだろうと思う。引き続きR309を「道の駅吉野路黒滝」(地点②)に向けて走るが、車で走るのはもったいないような山道になってくる。その先で2km以上もある長いトンネルを二つ抜けると天川村に入り、14時頃キャンプ場に到着。ここまで来るのに随分標高を稼いだ感じだったが、後日GPXデータを見てみると標高890mもあった。こちらでも受付はしっかりコロナ対策でマスク着用、ビニールシートの垂れ幕、人数制限等が行われている。1泊分の料金2,750円を支払う。

*旧笠木トンネルのラン Map, Click to Popup
 まずは久々のテント設営を終えると時刻は既に15時近くなってしまい、夕べもろくに寝てないのでこのまままったりとしたい衝動に駆られたが、自転車で走れる日はそう多くないので気を取り直して最短の周回コースで走ることにする。先ほど車で登ってきた道をしばらく下り、あの長いトンネルに向けて登り始めたあたりで脇の旧道に入る(地点①15:16)。こんな時もスマホで現在位置を確認して入口に迷わずに済むのでありがたい。が、15分も進むと電波は圏外となってしまったので、あとは紙の地図を頼りに進む。車は来ないし勾配もきつくないので気持ちよく登れる。旧道と言っても「旧笠木トンネル」を抜ける道と、そのトンネルの更に上を行く「笠木峠」があるが、峠に向かう道はすぐには見つからず、どうやら草ぼうぼうで通れないようであった(15:43)。やがて「旧笠木トンネル(地点②)」に到着。地図によれば長さは300m位のようだが照明は無いし誰も来ないし、千と千尋の神隠しの冒頭で出てくるトンネルみたいだ。抜けてみると幸い無人の食堂(無銭飲食すると豚になる)などは無かったが、無人の軽自動車が止まっていた(15:55)。関わることなくそそくさと下り始める。

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右側の道は旧峠への入口か? | 旧笠木トンネルを出たところ

 気持ち良く下るとR309の「新笠木トンネル」の出口に出る(地点③16:00)。ここから更にR309を豪快に下る。今回新調したタイヤのお蔭でコーナーも気持ち良い。先ほど車で来た道の駅(地点④)をかすめて県道138号に入り、再び川沿いに少しずつ登り始める。このあと県道48号に入ってすぐの分岐に神社(地点⑤)があり小休止(16:27)。ここで標高440mくらい。最後の峠は標高1000m位だろうから、キャンプ場には18時過ぎになるかなぁ。きれいな杉林の中を静かに登っていくのは気持ち良いがだんだん苦しくなる。30分ごと位に景色を口実に休憩して、17:46に頂上のトンネル(地点⑥)に辿り着いた。

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分岐の神社| 林道の登り始め
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トンネル手前付近

 暗くなる前に戻りたいので写真だけ撮ってトンネルを抜け、200m程下ってキャンプ場に帰着(17:55)。
 短い距離ではあったが、気持ちの良い林道ランであった。ただ、夕刻迫る時間帯に人の来ない道を走るのは少しプレッシャーであった。

*風呂と夕食
 キャンプ場から1kmちょっとであるが、帰りに汗をかくのも嫌なので車で「村営洞川温泉センター」に行く。長らくコロナ自粛で温泉なんて縁遠い話であったが、久々に広い風呂に入れて甚だ気持ち良し。平日なので人も少ない。
 テントに戻り、昼に買い込んだ食材で夕食(レトルトカレー&ごはん、サラダ)。アイスボックスに氷で冷やしておいたビールで乾杯。標高高いおかげでけっこう冷えるので外は長袖で丁度いい。雲が出ていて満天の星空というわけにはいかなかったが、雲の合間にはきれいに見えた。京都の松本酒造「桃の滴 特別純米酒」は想像以上にすっきりしていて旨い。


3日目:8/25(火)ドライブ:奈良県天川村→堺市 距離約70km →和歌山県紀美野町 距離62km

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洞川キャンプ場(車は代車)

*CX-5引取のため車で堺市へ Map, Click to Popup
 6時頃起床。朝食は、昨日買っておいたピザ風パンをコッフェルで少し温めて食べる。撤収して出発できたのは8時過ぎ。ちょっと心づもりより遅れてしまった。整備工場には目標の10:30を少し過ぎて到着し、20分ほど整備状況の説明を受ける。今回の目的はディーゼルエンジンの吸気ポート周りのドライアイス洗浄。エンジンは排気ガスの一部を吸気側に戻して未燃焼ガスを再燃焼させる仕組みとなっているが、吸気側の流路は排気側と違って温度が低いために内壁等にカーボンが蓄積してしまい、吸気抵抗が大きくなってターボのレスポンスも悪くなる。入り組んだところのカーボンは手作業では除去できないが、ドライアイスの粒を吹き付けること(DSC)できれいにできるという。詳しくは以下のブログ参照。
 http://minato-motors.com/blog/?cat=192
 これで今回の元々の目的は達成。

*さあ、どこへ行こう
 とりあえずコンビニ弁当を買って、とある運動公園(地点①)の駐車場へ。日蔭が無いので暑いこと暑いこと。申し訳ないがエンジンかけたままで昼食&計画。どうやら今週はずっと天気が良さそうなので、自宅に帰る道すがらキャンプするのではなくて、このまま紀伊半島を巡ることにした。ならばここには世界遺産がいくつもあるのでこれをテーマにしよう。まずは高野山を巡る拠点として「毛原(けはら)キャンプ場」。これは昨日の宿泊場所検討時に第2候補としてリストアップしていたところ。13時頃になって電話してみると空いているというので15時頃着で、と伝えた。住所を聞かれて埼玉県新座市・・・と答えると、「埼玉から2時間で来られます?」と素朴な質問。もう少し詳しく状況を説明してあげた。

*陸の孤島?
 R480で現地に向かう途中、食材を買おうとgoogle-mapでスーパーを探すが適当なところが無い。そうこうしているうちに天気予報には無かったのに土砂降りがやってきて、今晩のキャンプが不安になる。結局店は何もないまま高野山の登り口にさしかかり、ここでR370に入って貴志川沿いに下っていくと、雨もだいたい止んで14:30頃キャンプ場に到着。各キャンプサイトに東屋が付いていい感じで、管理人によればこれが売りなのだとか。また近くに温泉施設等は無く、キャンプ場のシャワー設備も無いので「目の前のきれいな川での水浴びがお薦めです。」とのたまう。更にスーパーの場所を尋ねると、今来た道を24km戻ったかつらぎ町か、海の方へ21km下った海南市(地点②)だという。どちらも片道30分以上かかるので、新天地の海南市にしよう。ところで件の管理人、「今日は暇だから本当は17:30までだけど16:30に帰るから」と。どうぞお好きに。ちょっと頑固そうだけど真面目な親父さんの印象だったが、実は少々いい加減な人だったのかも。手続き(1泊分3,800円支払い)と共にコロナ対策の体温測定と住所記載を済ませる。もしここが良ければ明日も連泊する旨は伝えておいた。

*街に繰り出す
 早めに入浴と買い出しを済ませたいので、テント設営は後回しにして車を海南市へと走らせ、街中に入ったあたりでまずは給油。次に入浴施設を検索すると「2億年前の源泉」?とかの文句が目に止まって、もう目の前が港というところにある「きのくに温泉」にやってきた。ここはウェルネスという老人介護施設と一体になっているようだ。ここでも検温と住所記載をして入館。2億年の意味がよく解らなかったが、源泉は地下700、800、900mの各深さから汲み上げていて、それぞれの深さや日によって色が変わるらしい。お客さんはご老人が1-2名ほど。入浴後は近くの大型スーパーで明日の昼までの食材を買う。でも、キャンプ場から遠いのだからもっと買っとけばよかったのにね。

*キャンプ場に戻って
 戻ってみるともうかなり暗くなってしまい、ライトを点けてテント設営する。日が沈んで暑さは落ち着いて風が吹くと涼しいが、昨日程標高が高くないので少し蒸し暑い。お客さんは全部で3組で、ここも閑散としている。そのうちの1組は20代位の男性2人組で、私がテント設営しているところを通りがかる時に「今晩はあちらでテント張ってます。よろしくお願いします。」、とわざわざ挨拶しに来た。こんなふうに話しかけてくる若者もいるんだ、と感心。夕食はビールの後、スーパーの弁当「ピリ辛味噌丼」と「北海道産かぼちゃコロッケ」、「野菜サラダ」。晩酌は昨日の残りと今日買った和歌山県名手酒造「黒牛純米」。こちらは昨日よりも米の味わい深く、これも旨い。


4日目:8/26(水)サイクリング:高野山巡り 距離70km、獲得標高1521m 連泊

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キャンプサイト(東屋付き)

*今朝も良い天気。さあ、高野山へ Map, Click to Popup
 朝食はソーセージパンと残っていた甘い系パン、昨夜のサラダの残り。もう連泊することは決めたが、管理人はまだ来ていない。本当はもう少し早くしたかったが、8:10出発。
 昨日車で下ってきた川沿いのR370をゆるりゆるりと登っていく。高野山に上がるR480との交差点(地点①)に来た時には既にかなり暑い(8:54)。ここからぐいぐいと登っていくが、道路工事の片側車線規制の赤信号が2ヶ所あり、その他に休憩を1回はさむ。誘導のおじ(い)さんに頑張ってねと励まされる。いよいよ辛くなってきた頃に「大門」(地点②)に到着(10:07)し、見学しつつ一休み。「金堂」まで進んで自転車を置き、「根本大塔」、「金剛峯寺」、と順に参拝する。弘法大師空海が深い山中に開いた真言宗の総本山であり、街中に数多くの塔頭(たっちゅう)寺院がある。社殿の中を歩くとどこも戸が開け放たれて吹き抜ける風が実に清々しい。「金剛峯寺」は順路が長いが、美しく手入れされた庭園はもっとゆっくりしたいところだ。そうこうしているうちに2時間程も過ぎてしまい、「奥之院」はまたの機会とする。

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大門 | 金剛峯寺の庭園

*昔懐かし、いざ龍神スカイラインへ
 駐車場で持参のおにぎりを1個食べ、自販機で水を補給して12時出発。少し戻ってR480で下れば「花薗」まで下りだけで楽だが、HUCC3年目の春休みに峠と二人で走った「龍神スカイライン(R370)」を少し走ってみたくて足を延ばす。少し下ってからまた400mのup。13:30頃、「鶴姫公園」(地点③)というのがあって休憩。脇道にそれて行けば360°見渡せる展望台があるというので少し行ってみると、遥か彼方の高いところに展望台らしきものが見えたので、速攻で引き返す。ここから3km位は尾根伝いに高いところを走る。ところどころで紀伊の山々を見渡せるポイントがあり、紀伊半島の天空を走る感じ。下り始めるとすぐに「棒峠」という「花薗」へ下る林道の入口(地点④)を見つけた(13:45)。ここでもう1個のおにぎりを食す。でも、昔走った記憶は全く蘇ってこなかったなあ。

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展望台は遠い | 花薗への下りの途中で

*あとはテントに帰るだけ
 下り始めると道路の標高が低くなる以上に谷がどんどん深くなって怖いくらい。遠くを見ればきれいに植林された山々が続く雄大な景色。だいたい下って民家が見える辺りで自販機を探すが見つからなくて少々焦る。峠がもう一つあるのでなんとか水分補給したい。やがて予定していた県道115号の入口(地点⑤)に辿り着き、ここで自販機を見つける。県道の登りはかなりヘロヘロになってしまった。頂上のトンネルの手前でまた片側車線規制の信号待ち。ここを過ぎると少し楽になったが、当初気になっていたトンネルを迂回する旧道なんかもうどうでもよくなって、躊躇なくトンネル(地点⑥)を走る。幸い先ほどの赤信号で溜まった車を先にやり過ごしたせいか、後ろから来る車は皆無だった。下りはすごいハイスピードで、スマホアプリの記録によれば66km/hくらい出たようで、歳をとったせいか久々にちょっと怖かった。15:40帰着。

*管理人さんってどんな人?
 今日は連泊する旨を伝えるために10回以上キャンプ場に電話したが通じず、結局帰着してから管理人にその旨を伝えた。が、この人は昨日とは違うもう少し若い人で、昨日の親父さんからは何の申し送りも無く、車とテントはあるのに1日じゅう私が居なかったので心配したようだ。今日の人は領収書を発行してくれたが昨日の人はしてくれなかったし、今日の人は客が少なくても早退せずに掃除したりして、きっちり17:30まで働いていた。断片的な情報で人物評価をしても意味が無いが、対照的な印象であった。電話が通じなかったのは、私がかけた番号が予約専用で今日はその担当が不在だったため。キャンプ場直通の電話は別にあるが非公開だという。

*寝るまでの間どうしよう
 昨日買い出ししたのはさっきのおにぎりまでで、今晩以降の食材が無い。また車で海南市まで行けば良いが、これから行って風呂入って帰ったら19時頃になってしまう。一方で、今こうして傾いた柔らかい陽射しの中で、そして吹き渡る涼しい風の中で、キャンプ椅子に座ってまったりすることのなんと気持ち良いことか。疲れた体が迷わず後者にしようと言う。そこで、頭は水場で洗い、体を濡れタオルで拭いて、あとはGatsbyでなんとなくスッキリさせる。管理人が帰る前に缶ビールを買って一服。夕食は一昨日多めに買ったおやつが役に立つ。甘い系パンの残り2きれとせんべい食べ放題でなんとなく空腹は解決。あとは日本酒で仕上げ。天気予報を睨みながら明日の移動先を考えつつ20時頃就寝。


5日目:8/27(木)ドライブ:和歌山県紀美野町→和歌山県川湯温泉 距離106km
*今日の計画 Map, Click to Popup
 5時頃起床、食べるものはせんべいしかないが、コーヒーを淹れて朝の気分を味わう。テントを少し朝日に当てたが、また今日使うので適当に丸めて車に積む。昨晩の綿密なる検討の結果、今日の宿泊先は「熊野本宮大社」を少し下ったところにある「川湯温泉」近辺のキャンプ場とした。今日はこの神社を参拝し、明日は林道と国道で周回して一部「熊野古道」を少しでも歩ければ、という計画だ。

*山岳ドライブ
 7:30出発。昨日自転車で上った高野山への道を車で行く。やはりそれなりにキツイ坂だ。高野山のコンビニで朝食のサンドイッチと昼食の弁当を購入(8:25)。ここからは県道53号でR168に抜ける。国道といっても場所によってはかなり林道ライクなところもあり、変化に富んだ山岳ドライブを楽しむ。十津川村に入ってしばらくすると「谷瀬吊り橋」(地点①10:30)。長さ297.7mで「生活用(村道)」としては日本一という。さて以前訪れた茨城の竜神大吊橋はというと、長さは375mで「歩行者専用の橋」としては日本最大級とある。それぞれ自分のカテゴリーを作って一番を主張しているのかな?さあ、こちらの吊り橋を歩いてみると木の踏み板がパコパコするのでちょっとスリルがある。車に戻ってさらに十津川に沿ってR168を下っていくと、「道の駅十津川郷」(地点②)があり休憩(11:00)。お土産を選んでいると突然電話が鳴り、再就職先の内定日がだいたい決まったとの連絡であった。もちろん大変ありがたい電話だったのだが、一方で、そうか世の中は平日でみんな働いているんだなぁと、山の中で殆ど人と会わずに過ごしている自分にはちょっと異次元のことのように思えてしまった。

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谷瀬の吊り橋

*熊野本宮大社(地点③)
 12時頃到着し、さあ参拝、と歩き出すと雨がポツポツと来て、あっと言う間に雨脚が強くなって急いで車に戻る。そこでとりあえず今朝買った昼用の弁当を食べる。周りの様子を見ていると、そうでなくても閑散としていたが、この雨で目の前の土産物屋を出入りするお客さんも含め誰も居なくなってしまったようだ。食べ終わって雨が弱くなったところで傘を持って車を出る。150段ほどの階段を登るとお社に辿り着く。コロナで手水は使用停止。まず目に入ったのが社務所の横にでっかく掛けられている「咲」という書だ。これは今年(令和2年)の元旦にこれからの一年の幸せを祈願して決めた漢字一字だそうだ。自分の長女(咲恵)の幸せを祈願してもらったみたいで、ありがたい気持ちになる。
 さて、お参りしようとすると社殿が4つ、5つあるようだ。明治時代までは熊野川の中州の「大斎原(おおゆのはら)」に祀られていたが、多くが水害で流されてしまい、残った4社をこちらに移転したそうだ。始まりは、紀元前の崇神天皇が樹木を支配する神である家津御子大神(けつみこのおおかみ)=素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀ったことによるらしい。このことが林業が盛んな紀国(きのくに)=木ノ国の語源ともなっているという。また仏教伝来後の神仏習合で、個々の神様と仏様を具体的に対応させたということは初めて知った。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)-阿弥陀如来
伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)-薬師如来
伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)-千手観音

 各社殿にお参りしてから階段を降り、駐車場の土産物屋で買い物するが、やはり客は誰もいない。

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熊野本宮大社 | 今年の一字

*さあ風呂だ
 昨日は風呂に入れなかったのでなんとかしたい。調べていると近くの「湯峯温泉」には唯一湯舟として世界遺産に指定された「つぼ湯」(地点④)があるというではないか。グループごとに30分での入れ替えで、石鹸シャンプーは不可であるが、まずはここに行ってみるしかない。10分ほどで到着すると、なるほど渓流沿いの小さな温泉街でいい雰囲気の中、川べりに小さな小屋に「つぼ湯」と書かれた看板があった。道路の反対側にある受付に聞けば、今一人入ってるだけということでラッキー。代金を支払い、順番「2」の札を受け取る。小屋の前には屋根付き待合所があって、15分ほど待っていると前の人が出てきて曰く「熱いお湯ですよぉ~」。さあどんなお湯か楽しみに、先ほどの札を入口に掛けて中に入る。確かに熱いが少し水で埋めれば丁度いい。少し白濁の湯だろうか、ああ気持ちいい~。壁には小栗判官物語という室町時代の恋物語が書かれていて、いろいろあって小栗判官は毒殺されたが閻魔大王の計らいで餓鬼の姿でこの世に戻り、恋に落ちた相手と共につぼ湯を訪れ、その効能により人間の姿に戻ることができたそうだ。ただ小屋の外の看板はちょっと違って、毒殺されかかって重病となったがつぼ湯により回復できた、となっている。さてさっぱりして小屋を出て、車までの50mほどを歩いていると突然の土砂降りになって、瞬く間に全身ずぶぬれになってしまった。お蔭で火照って噴き出す汗はひいたけれど、気分は一気に凹んで車に乗り込む。公衆浴場もあるのだが今はリニューアル工事で休業中。Tシャツだけ着替えてからキャンプ場へ。

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つぼ湯
 看板の所は順番待ちのベンチがある。階段を降りると浴室。小屋の中で更に階段を降りる。

*キャンプ
 キャンプ場は熊野川の支流である大塔川べりにある「川湯野営場木魂の里」。テントに車を横付けできないが、駐車場のすぐそばにテントを張れたので不便はない。設営を終えると管理人がやってきて2泊分の料金3,000円を支払い、フロントガラスに証明のシールを貼る。スーパーについて尋ねると道の駅と一体のAコープがあるというので、google-mapで調べて行ってみる。25分位かかって着いてみるとそれらしき店が無く、電話してみると「熊野川総合開発センター」という役所のような建物の中にあるという。(道の駅ではなかった!)品数は少ないが、後悔しないようになるべくたくさん買い込む。キャンプ場に戻るとまた雨が降ったり止んだりなので、寝るまでは車の中で過ごし、さっき買った弁当で夕食とする。20時頃にはだいたい雨も止み、テントに入って就寝。秋の虫の音が眠りの世界に誘ってくれる、のだと良いのだけれど・・・、なんだかやたらと虫の音のボリュームがデカイし、いつまでも鳴き止まない!うるさくて寝られない!!どうやらテントの下の草に居るみたいだ。翌朝外に出てテントの端を持ち上げるとコオロギみたいなのが飛び出してきた。


6日目:8/28(金)サイクリング:大塔川沿い林道を往復 距離40km、獲得標高643m 連泊

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キャンプサイト | 大塔川は緑色

*出発 Map, Click to Popup
 夜も少し雨が降ったようだが、今朝はもう止んでいる。4枚切りの分厚い食パンにとろけるチーズを載せてコッフェルで温める。準備を整えて7:15出発。多少のアップダウンあるが、キャンプ場の前を流れる大塔川沿いに県道241号を徐々に上る。それにしても大塔川はなぜか濃い緑色だ。よく見てみると川底一面に藻が生えているようだ。でもどうして?

*通れるの?
 8kmほど進むといきなり通行止めの看板があり、近くにいたおじさんに尋ねると無理だろうと言う。やがて後ろから工事の軽トラが来たので、乗っていたお兄さんに確認してくれた。12km位先で地滑りがあって通行不可という。途中に分岐もあってどっちの林道の話かもわからないし、ピストン覚悟で行ってみることにした。おじさんには行けるところまで行って戻ってきますと告げて再出発。1kmほど行くと地図にも載っていた「ホイホイ坂林道」という興味深い名前の林道の入口(地点①)があったが、こちらは12km先で通行止めと書いてある(8:41、8.8km)。一方の自分の予定していた道には何も書いてない。これはもしかしてさっきの話はホイホイ坂の話かな、と勝手に期待をもって先に進む。

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地点① 左はホイホイ坂林道の入口

*ダートにウキウキ
 ここからは最近では滅多にお目にかかることの無いダートになるが、荒れてないのでとても走りやすい。平均的に1%くらいの登り勾配しかないが、新調したタイヤでもあり、バーストさせてもいけないので時速9kmくらいでゆっくり走る。すぐに壁面をモルタルで固めたような短いトンネルを抜ける。まだ太陽が低いせいか日なたと日蔭の明るさの差がとても激しくて、道はつづら折れで頻繁にこれを繰り返すのでクラクラしてしまう。また直線で見通せる場所では手前の日なたに対して遠くの日蔭がとても青っぽく見えて幻想的。現世とあの世を行ったり来たりしているみたいに思える。支流が合流する地点の橋で休憩。スマホと紙の地図を照らし合わせて「カタマンボ」という地名の手前あたりと推定(9:27、地点②14km)。さらに15分程進むと素掘りの短いトンネルが現れる(9:51)。さらにその先にあるトンネルは内壁が地層のせいか茶色とグレーの縞々模様となっている(10:02)。

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道の先は青い世界 | 地点②で橋の上から見下ろす(手を振る筆者の影あり)
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壁が縞々模様

*気が緩むと手痛い目に
 色んな発見があって面白い林道だなあ、とテンションMAXになってきたところで、突然リアタイヤがプシュー。ホイールを外してみるとサイドウォールが切れて、ほとんどバーストに近い。路肩が少し広いところに移動するとお地蔵さんがいらしたので、ご挨拶して場所を借りる。まずはおにぎりで体に補給(10:21)。それから新チューブに交換するが、念のためパンクチューブの修理も進める。タイヤにチューブを収める際には、タイヤが切れている箇所はまだ納めずに、チューブに空気を入れてだいたいタイヤの内径くらいに太らせた状態で持参していた梱包テープを2周巻く。これでチューブを収めてタイヤをはめればOK。空気を6kg/cm^2くらいに入れてみると、少し傷口が開くがまあ良しとしよう。
 パンクの原因は多分、直前に少し急な坂があって、その場所は角が鋭くて大き目の新しい砂利で修復したばかりのようであったが、そこをバランス崩しそうになりながら無理してペダルを漕いで抜けたことだと推定される。

*いよいよ行き詰まるが出会いも
 さらに慎重になって先に進んで行くと、通行止めを示す看板が2回登場する(11:05、11:14)。スルーして進むと路面が舗装となり、黄色いパワーショベルが見えてきて、いよいよ終点か?近くにいた作業員さんに後ろから「すみませーん」と声をかけると、「えっ!?、ああ、びっくりしたぁ・・・。」と驚かせてしまった。確かにだれも話しかける人はいないはずなのに、だよね。初めて会った人のように接してしまったが、どうもさっき軽トラで上がって行った人のようだ。でもさっきの言い方とはちょっと違って、「崩れてるのは100m位だから、その自転車なら担いで超えられるかもしれませんね」、と軽い感じで言う。問題はこのあとの発言、「でも峠の向こう側も工事してるんですけど、状況はわからないんですよね」と。もしもっと酷い崖崩れだったらどうする?とりあえず「一応崩れているところを見に行って判断します」と言ってカーブの先にある現場を見に行く(地点③)。と、一目でこりゃダメだ。土砂と共になぎ倒された木が行く手を阻んでおり、超えて行くには土砂の上を歩いて10m位登らねばならない。既にタイヤもやばいし、何かあっても誰も助けの来ないところには行けないので撤退を即決。
 では写真に撮っておきましょうと撮影を始めたその時、山側の木陰から何やら動物が駆け下りてきて自分の目の前を全力で横切って行った。谷側にあった倒木の向こうで止まってこちらを眺めている。最初は大きさからウリボウかと思ったが、こちらを向いた顔が違う。目がぱっちりして耳が大きく立っている。一瞬のドキドキする出会いであった(11:21)。後で調べるとこれはニホンカモシカの子供と推定される。

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パワーショベルと作業員さん | 地点③ これ以上は無理!
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突然横切る | こちらを見ている

*コワイ下り
 お兄さんのところに戻り、「やっぱりやめときます」と挨拶して下る。ふと川の景色の変化に気付く。初めはすぐ脇を流れる小川があっという間に谷を深くして道路は絶壁を走るようになる。下りでは左が谷になるのでキープレフトで行くとちょっとバランスを崩した時に谷に落ちそうになる。ガードレールは殆ど無いし、場所によっては立ち木も無くて絶対落ちてはダメなところも多いので、途中から右側通行にする。やがて今度は前輪が突然プシュー。後輪同様にタイヤが裂けていて、登りで無理をした時にダメージを受けたのかもしれない。また梱包テープを使って交換チューブを保護し、パンクしたチューブも修理する(12:22)。気を取り直してまた下り始めるが、15分くらいでまた前輪がプシュー。さっきの傷の5cmくらい横に同様の切れ目があった。今度はチューブをここだけ取り出してパッチを貼って直す。チューブを交換するとさっきのパンク箇所と合わせて2か所にテープ巻が必要になるから。が、そうはうまく行かなくて、他にも穴があるようで空気が入らない。その上あんなに良かった天気が急に曇って来て雨粒がポツポツと落ちてくる。どんどん気分が落ち込んでくる。仕方なくチューブ交換してテープ巻も2か所に施す。テープが足りなくならずに済んだのが幸いだ。

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チューブの膨らみ防止 | 隙間が見えるがなんとかOK

*川湯温泉
 やがて道は舗装となって、キャンプ場近くの「川湯温泉」に戻る。ここは川べりの砂利を掘るとどこでも温泉が出てくるという。砂風呂の川版みたいだ。公衆浴場の受付のおばあちゃんに川で湯に浸かるにはどうすればいいのか尋ねると、川は各宿が清掃管理しているので、基本的には宿泊者用とのこと。ただ、無断で遊びに入ってもうるさく言われることは無いと。水着はないがこのままレーサーパンツで入ってみたい気もしたが、そんな基本があるならやめておくことにした。一応河原に降りて水の中に手を入れてみると、やはり藻が一杯でふわっとぬるっとする。水温は普通に水だが底の砂利を少し掘ってみると確かに気持ち良い温度のお湯が出てくる。同時に水が白濁する。また完全に丸く石で囲われた“湯舟”の中はふつうに暖かいお湯となっていた。藻の感触については意見が分かれるかもしれないが、一度浸かってみると気持ち良いかもしれない。

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仙人風呂は冬季のみ | 石で丸く囲われた“湯舟”

*15:12帰着、ホッとする
 それにしても片道20kmの道のりを、行きも帰りもそれぞれ4時間近くかかってしまった。確かにロスタイムは多かったが、何だかどこかで時間が消えている気がする。

*最後の宿泊
 風呂はさきほどの公衆浴場まで車で行く。ほとんど貸切状態。硫黄の香りだ。2日間まともに洗えていなかったので幸せ。夕食はこれが最後なのでどこかの店で名物の「めはり寿司」を食べようと思ったが、コロナや平日のせいか、店が閉まっていたり時間外だったりで諦めざるを得ない。昨日行けなかった道の駅と一体のAコープに行ってみる。熊野本宮大社を過ぎて、「道の駅奥熊野古道ほんぐう」というところ。ビールと土産物を購入。夕食は昨日買い込んだパスタを茹でて、レトルトのナポリタンを温める。今晩は雨も止んで、虫の音も無かった。しかし昨日よりも蒸し暑くて寝苦しい。自然と眠りに落ちるまで地図のコピーでパタパタ扇ぎ続ける。


7日目:8月29日(土)ドライブ;和歌山県川湯温泉→埼玉県新座市自宅 約647km
*出発
 7時頃起床。今朝も良い天気。朝食は夕べ残ったナポリタンソースを食パンに載せてコッフェルで温める。ところで一昨日までのキャンプ場ではゴミを持ち帰るようにとのことなので、臭わないように弁当のトレイやビールの空き缶などはざっとキレイにして大きなゴミ袋に溜めていたが、このキャンプ場は分別ゴミ箱が場内のあちこちに設置されて、特に注意書きも無いのでルール通りに分別の上ここで処分させてもらった。9時半頃出発。

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朝食 | キャンプ場の脇を流れる大塔川

*帰りはどこを通る?(川湯温泉→尾鷲市 115km) Map, Click to Popup
 普通ならやはり世界遺産である「熊野那智大社」や「熊野速玉神社」を参拝するのだろうが、更に南下する方向なので、こちらはまたの機会に残しておくことにする。今回は熊野古道を散策できなかったので、地図上に見つけた尾鷲市の「熊野古道センター」に立ち寄ることにし、ここをナビにセットして一般道で行く。ここから先は高速で真っ直ぐ帰ろう。

*国道なのに・・・
 カーナビとGoogleMapで推奨経路が異なり、どっちつかずでフラフラしながら走ったので詳しい実走経路が定かでなくなってしまったが、概ね、川湯温泉→R168→R169→R309→R42→R311→尾鷲市。海岸沿いのR311に出るまでには随分山道を走った。国道であってもすれ違い出来ない箇所が数多くある。運悪く対向車が来てしまった際に50mほどバックして左に寄せた。この時停止直前に車の左後ろをロープのガードレールに当ててしまったようでコツンと音がした。対向車をやり過ごしたところで前進させたら、バキバキバキッ!とすごい異常音!すぐに止めて外に出てみると、タイヤハウスの縁取りをしている黒い樹脂パーツが無残に引き剥がされて脱落しそうになっているではないか。すっかり気が動転してしまってガードレールとどういうふうに引っ掛かったのか調べたり写真を撮ったりする余裕もなく、他の車が来る前になんとかしなきゃ、の一心で応急処置を考える。樹脂パーツは爪で何か所か固定されているが、それらが全て外れてしまったので、ひとつひとつ嵌め合わせてみる。しかし一度外れた爪は引っ掛かりが甘いので、念のためガムテープで補強する。ガムテープはテント設営でも使ったのだが、やはり持っていると何かと役立つ。

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地点① R169の大井谷トンネル手前数キロ付近と推定

*熊野古道センター
 R311に出るとピーカンの空の下、海が最高にキレイ。所々マイナーな海水浴場があるが、砂浜でも水が透き通っている。50km程リアス式海岸を楽しむと尾鷲市に入り、熊野古道センターの案内板が出てくる。12時前くらいに到着し、別館の食堂を覗くと混んでいるようなので先にセンターを見学する(無料)。ここも検温と住所記載だ。
 建物は6500本もの尾鷲ヒノキを用いたという立派なもの。紀伊半島は山が急峻で、木が育つための栄養分が雨で流されてしまいやすい。このため木の成長は遅いが緻密な木目の丈夫な木に育つらしい。ただ、古道についての説明は三重県内の伊勢路のみだったので、受付で和歌山県側の説明資料は無いか尋ねた。すると「ここは三重県だからあまり和歌山の紹介してないんですけど・・・」と言いながら、大辺地1冊と中辺路2冊の計3冊のパンフレットを出してくれた。県立だから仕方ないのかもしれないけど、建物は随分立派なのに考えが小さいなあ。見学を終えると14時近くになってしまい、腹も減ったので先ほどの食堂へ。しかし残念ながらコロナによる営業時間短縮のせいでもう終了とのこと。やむなく車中で残っていた食パンに買ってあったコンデンスミルクを付けて食べる。

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地点② R311大吹峠のあたり | 地点③ 二木島町 太郎坂広場
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地点④ 熊野古道センター

*あとは高速で(尾鷲市→自宅 532km) Map, Click to Popup
 給油してから紀勢自動車道の尾鷲北ICに入る。ここら辺の高速道路がどこまで開通しているのかよく解らないので後から調べてみた。すると、紀勢自動車道路は紀伊半島を海沿いに全線つなげる計画のようだが、西側は阪和自動車道に接続して南端近くのすさみ町まで出来ているのに対して、東側はまだ尾鷲までであった。
 さて伊勢と言えば赤福餅を買わないわけにはいかないので、伊勢近くの「安濃SA」で休憩。16時頃であったが夕食として「あおさ伊勢うどん玉子付き(730円)」を食す。今回最初で最後の外食だ。このあとどこかで小休止したかもしれないが、新東名高速道路の駿河湾沼津SA(19時頃)が最後の休憩。御殿場からは東名高速道路となるが事故渋滞が激しいので、大井松田で降りて小田原厚木道路に迂回。22時前に無事帰宅。



<所感>
 ・キャンプ5連泊は天気にも恵まれ、自然の中で非日常を満喫できた。
 ・2016年GWの紀伊ツアー前半は走れなかったが、今回一部を再履修することができた。未訪問の世界遺産もあるので、またの機会を期待したい。
 ・車での移動も多く当初思い描いたほどサイクリングはできなかったが、現状の体力相応で丁度良かったかもしれない。
 ・しかし紀伊は山深い。店とか自販機が少ないので、北海道並みに気を付けないと危ない。
 ・林道でのバーストはショックが大きかったが、色々な景色とニホンカモシカの子供に出会えたことは印象深かった。
 ・新型コロナ対策のために人との接触を最小にする方針のもと、当然ながら食に関しては殆どがスーパーやコンビニ調達となってしまった。早く収束することを願うばかり。
 ・せっかくメンテしたCX-5を不用意に廃車としてしまうことの無いように、運転には気を付けたい。
 ・ツアーから無事帰還できた幸運に感謝したい。


関連リンク:
 2016年GW 紀伊半島ツアー
 ('97)GWラン at 南紀
 ’92夏の近畿(紀伊半島)ツアー