三県ツアー(土山峠、鶴峠、今川峠、松姫峠、道坂峠、山伏峠、籠坂峠)

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松姫峠からの展望、富士も見える
by DAZ(投稿日:6 Dec 2020)

Map, Click to Popup 日程:2020/11/21(土)~ 11/22(日)
参加:G(計画)、DAZ、原(一部同行)、宮村(一部同行)
コース:=伊勢原→丹波山村→御殿場=

 ツーリング記録 参照
<はじめに>
 11月1日のランからの帰り道、桐生駅からGokiさんと二人で輪行の車中で、11月下旬の三連休では泊りがけのランをしたいですね、という話をしていた。その後、なかなか計画が立てられないでいたが、メールでの声掛けでは泊りでの参加表明者が他にいなかったこともあり、Gokiさんとダズの中間地点あたりを集合にしてのランをGokiさんが立案してくれた。このエリアはこれまでも走った経験があるところが多いが、泊りでのラン企画は初めて、とのこと。当初案は1泊案と2泊案があったがダズ希望で1泊となり、初日は秦野集合でヤビツ峠を皮切りに小菅方面へ、となっていた。原さんからの情報でヤビツ峠は2019年の台風被害で未だ通行止めと分かり、集合地を伊勢原に変更して土山峠経由で、と修正されて、実施5日前にコースもほぼ確定した。
 事前のナビタイムによるルート検索では、二日とも獲得標高2000m超えのハードな計画。特に二日目は、山中湖から最後に三国峠を越える案と篭坂峠を越える案の2プランがあり、三国峠の案だとナビタイムでの獲得標高は2600m程度と想定されていた。
 初日は原さん、二日目は宮村さんが、それぞれ日帰りで合流し、一部ご一緒できることになった。


Map, Click to Popup 1日目:11/21(土) =伊勢原→土山峠→宮ヶ瀬→奥相模湖→上野原→鶴峠→奥多摩湖→丹波山村 (93km/1800-1900m) 快晴
メンバ:G、DAZ、原(一部同行)

 朝5時に自宅を出発。新宿から小田急線急行に乗る。土曜早朝の小田急線は、予想に反してずいぶん混んでいた。丹沢や伊豆で登山する人や旅行客が多いせいのようだ。今回の集合地、伊勢原駅も丹沢大山登山の起点であり、ここから出るバスに乗る人たちが大勢降りて、駅周辺もかなり混雑していた。
 出発予定時刻の30分前、7時に伊勢原駅に到着し、駅北口で自転車を組み立てたら少ししてGokiさんも反対方向から到着。駅前のコンビニで買い出しも出来て、余裕をもって出発準備ができた。首都圏の駅でこれといった風情も特徴もないが、一応出発写真を撮る。
 予定を少し遅れたが7:40にスタート!駅近くだけはスマホで地図を確認しつつ慎重な滑り出しだったが、県道63号に入ればあとはしばらく迷うこともない。交通量が多くて、首都圏を走っているんだなぁと実感する。ほどなくして県道64号との分岐(交差点の標識が「分かれ道」と、そのものずばりのネーミングになっていた)を左に進み、北上していく。清川村に入るとだいぶ山の中の感じとなり、神奈川県のイメージが変わっていくようだ。けっこう山深い感じなのだが人家が続いている。
 いくつかのアップダウンをしながらじわじわと標高を上げて宮ケ瀬湖へ向かって登っていき、土山峠周辺では紅葉もきれいだったのだが、原さんとの合流予定8:45が迫っていたので、峠での小休止もなく走り続ける。宮ケ瀬湖の北岸に出て、県道64号が左折しているところを少し行き過ぎてしまって「鳥居原ふれあいの館」まで来たところで行き過ぎに気づき、正しい道に戻って北上するとすぐ、原さんとの合流地点「ファミリーマート津久井宮ケ瀬店」に到着。予定時刻より10分ほど遅れて到着したが、原さんは店外の日当たりのよいテラス席でにっこりと待っていてくれた。ロードバイク用の自転車スタンド(サドルの先を引っかけて吊るすやつ)がコンビニにも完備されていて、ここら辺では標準なのだろうか。ここで小休止と近況など話しつつ、原さんの自作のフロントバックサポータに話題が及び、写真を撮らせてもらったり、後日設計図も送っていただいた。

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原さんのバッグサポータ@宮ヶ瀬のファミマ前

 ここからは原さんの地元でもあり、10万分の一地形図を見てコースナビをしてもらいながら進む(ただし今日のコースは原さんも初めて走る、とのこと)。県道64号からいったん国道413号(道志みち)に出ると車が多いが、5~6km進むと奥相模湖・道志ダム方面へ向かう道の分岐となる。この入口は何も表示は無かったが地形図で確認して進み、ほどなくしてY字路に出る。しばらくここで地図をにらんで検討、「いやしの湯」との看板がある右方向へ進むと間もなく道志ダムが現れて正解。周辺は紅葉がきれいだった。この県道76号線(山北藤野線)は交通量も少なくて、山深い地域の集落をつないでいく道は切通しの側面が歴史を感じさせる古い石垣で覆われていて、とても味わいのある良い道だった。古い民家の軒先では干し柿を吊るしていたりして、神奈川県ってこういう所もあるんだな、と改めて認識を新たにする。

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奥相模湖の道志ダム手前、ちょっと悩んだY字路で

 県道76号の中間地点、藤野やまなみ温泉のあたりで10時半、小休止。天気が良くてポカポカ陽気のなか、「なんか、とても良い道だったね!」と皆で喜びを共有しつつ、ここでしばらく立ち話をする。原さんは最近筋肉の維持・増強に心を配っていて、たんぱく質を意識して摂取している、とのことで、「やっぱり鳥ムネ肉ですか」と尋ねると「豆腐や納豆でもいいんじゃないかな、」とのこと。週一回のランだけでは筋肉への刺激が不十分なので、平日にもトレーニングのためのランを取り入れているそうだ。あと、ここ藤野やまなみ温泉は、神奈川県内ではコロナのクラスターが発生した地域としても知られている、とのお話もあった。ここまでアップダウンがけっこうあっても快調に飛ばしてきたせいか脚に疲労が来ていたので、小休止できて良かった。
 ここから藤野へ快適に下り、日蓮大橋を渡るといったん国道20号に出る。国道は交通量が多いが、またすぐ弁天橋を渡り返して県道に戻り、上野原方面へ向かう。中央自動車道の上を超えたあたりで再び国道20号に戻り、この辺りで昼食ポイントを探す。グーグルマップによるとラーメン屋が多いが、ご飯を食べたいので定食がありそうな「グリーンカフェ」に当たりをつけて進んでいく、が上野原市街はシャッターの閉まった店舗が多く、グリーンカフェは今では無くなっているようだった。定食の看板を出していた「十五夜本店」というお店に入ってみると、まだ暖簾を出す前だったのだが、おかみさんとご主人が「三人?何が食べたい?定食もの?えーと、出前が12時半だから、ご飯足りるかな。ん?大丈夫そう? じゃ、いいですよ。」ということで、入店OKとなった。11時15分くらいだったから、本当はまだちょっと早かったようだったが、OKしてくれて良かった。三人とも塩鯖定食(Gokiさんとダズはご飯大盛り)を注文し、出てくるまで30分くらいかかったけど3人で楽しくお話しながら過ごす。原さんはご家族に何かお土産を買う予定、とのことで、近くに何軒か良さげな和菓子屋さんで酒饅頭の看板を出していたのが良いかなとも思うが、甘いものより酒のつまみ系がお好みとのことで、検討中(後日のメールで、酒のつまみになりそうなバラエティのあるせんべいのセットにしたとのこと)。お店を出たところで記念写真を撮って、ここで原さんとはお別れだ。原さんに見送られながら12時半、二人で午後の部スタート。ここから鶴峠までは約600mアップである。

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ゆっくりお昼したお店@上野原

 少し進んだところでファミリーマートを見つけたのでここで補給食を追加購入する。雲一つない晴天で、日差しも強いので、短パンになりたいくらいの暑さを感じる。今回ダズが履いてきたレーパンは冬用の裏起毛のロングタイプで、厚着してきたことをこの時は少し後悔した。県道33号線を6kmほど北上し、鶴峠へ向かう県道18号線に入る。13:40ころ一度川沿いの紅葉がきれいなところで小休止、今日はやはりハードな日程という頭があったためかこれまでゆっくり写真を撮っていなかったことに気がついて、ここでちょっと撮影、10分後に11%の看板が出たところでもう一度撮影した。相変わらずの晴天なのだが、日陰に入るとやはり空気の冷たさを感じる。

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快晴、買い出し@ファミマ | 鶴峠へ向かう途中の紅葉
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勾配がきつくなった所 | 日陰は冷たい

 このあと、余分な登りをカットするため平野田休養村キャンプ場経由の林道を通る予定をしていたのだが、入り口を見つけられずそのまま県道18号を進んだ。途中、前方に二人連れのリュックを背負ったサイクリストがいて、初心者がゆっくり走っているような感じだったので追い抜いたのだが、このあとしばらくして鶴峠への登りが本格化してきたころ、後ろからスピードを上げて再び僕らを抜き返して行った。Gokiさんはスピードアップしてそれについて行ったのだが、ダズはもう着いていく力が無く、ここからは黙々と一人旅となった。午前中の行程で細かなアップダウンを快調に飛ばして走った代償が、このあたりでそろそろ出てきたようだ。14:50ころ鶴峠(870m)に到着。山の中は早くも日差しが届かなくなる時間帯で、もう夕方のような雰囲気になってきている。

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鶴峠

 ウインドブレーカを着て下り始める。下りは小菅村役場方面に下りず、小永田から白沢経由で国道139号に出て、深山橋を渡って国道411号に出たところで15時半、ここで補給食の休憩。9月に走った乗鞍高原ツアーでのエネルギー切れを教訓に、今回はこまめな補給を心掛けていたが、ここではかなりの空腹を感じて饅頭一個とカロリーメイト二パックを食べ、補給としては十分な量だ。15時40分、出発。ここから宿までは国道で約10km、標高差は100m弱だ。元気ならどうということは無いはずの最後の道のりが、今回はどうにもきつい。エネルギーは十分な補給をしているので、これは脚力の問題だ。何度も「うーんキビシイ~」と独り言が口をついて出る。ほとんどずっとインナーローで、途中一度、紅葉撮影という名目の休憩をはさみ、そろそろライトをつけようかという雰囲気の16時半ころ、丹波山村役場前の交差点まで到達する。薄暗くなってくる中、国道から一本南側へ小道を入ったところに、本日のお宿「民宿たちばな」を発見。どうにか無事に、暗くなる前にたどり着いた~。

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丹波山村へ向かう坂の途中で

 宿泊:民宿 たちばな

 民宿たちばなのおかみさんは、ネットで見た個人ブログの情報が正しければ、現在91歳⁈ 腰は曲がっているが、話しぶりも表情もシャキッとしてお元気だ。そしてもう一人、応援で来ているご近所の船木さんと二人で、明るく出迎えてくれた。本日の客は僕達だけのようで、二階の「消毒済み」と札のかかった二部屋を、どちらでも好きなほうを使っていいよ、ということだったので手前側を選んで、やれやれと荷物を下ろして一段落。何か親戚の家に来た時のような懐かしい感じの匂いがする。
 お風呂は近所の村営温泉施設「のめこい湯」の割引券をもらって、300円で入れるというので、荷物を下ろした自転車で向かう。道の駅たばやまから、川沿いへ一段下がったところ、吊り橋を渡った先に、割と新しそうなきれいな温泉施設があった。今回のランで着替えは大したものを持ってきてなくて、さっぱりした後に汗まみれの自転車ウェアは来たくないので、ダズはペラペラのズボン一枚、Gokiさんに至っては短パンだ。日も暮れて冷え込んできた丹波山村の夜道を数分かけて宿まで走って帰ったが、充分温まっていたので帰り道は寒くなかった。

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行き:温泉施設手前の橋(まだ日暮れ前) | 帰り:温泉施設の前(日暮れ後)

 温泉施設の売店で、丹波山村の地酒が何種類か売っていて興味あったのだが、そして事前のネット情報では今日の宿に酒類は無い、とのことだったが、今日はすごく疲れたし、まあ無ければ無いで良いか、と思い買わなかった。宿に戻ったら玄関内に行灯が出ていて、「プレミアムモルツ」のロゴが印刷されている行灯だったので、きっとビールあるんじゃないですかね、と話した。果たして晩御飯のお仕度が整い食事部屋に通されて、「なにか飲みますか」と聞かれたので、何があるか聞いたら、「缶ビールかウーロン茶なら、」というのでビールを頼んでみたら、プレミアムモルツではなくスーパードライだった(僕らにとってはどちらでも全く問題なし)。
 食事部屋は石油ストーブが焚かれて暖かかった。晩御飯は盛沢山で、鍋物、手打ち蕎麦、山菜系の煮物、豚の角煮、そして「エビ丼」。このエビ丼は酢飯の上にエビがびっしり載せられていて、真ん中のシソの葉の上に生卵の黄身だけ載せることになっている、とのこと。応援に来ている船木さんいわく、「生卵がきらいな人もいるかもしれないし、黄身を壊してしまうかもしれないし、なので卵は自分で割って載せてみてください、」ということで、それぞれ自分でやってみたらうまくいった。意外と量が多くて、ご飯のお替りとかはしなくても、Gokiさんもダズもお腹がはちきれそうになりながらどうにか完食、という感じだった。

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夕食を前にして待望の缶ビール | うまく黄身だけを載せられたエビ丼

 ところで明日の朝食の時間はどうするか、ということで、明日は今日以上にハードな日程となっていることから、今日の出発7:30より早く出たいと考えて、できれば朝食は6時台が望ましいと思っていたのだけれど、「明日の朝食何時にしますか」と聞かれて、「できれば7時か7時半には出発したいので・・・なので朝食は出来れば6時半くらいで・・」と言いかけたが最初の一言だけが耳に届いたようで、「ああ、いいですよ、じゃ7時にしましょうね」となってしまった。うーん、とは思ったが、まあ仕方ないか、という感じでいったん部屋に戻る。
 部屋に戻ったら、まずは明日途中合流する宮村さんと電話連絡だ。今日の疲れ具合を考えると、明日の予定は相当厳しいと思われることから、最悪の場合には山中湖から最後の峠越えを断念して宮村さんの車にレスキュー依頼する可能性についても考えて、宮村さんの車デポ地点を、当初考えていた「道の駅つる」ではなく富士吉田に変更してもらうように提案し、快諾していただいた。そして合流地点は都留か、もしくはだいぶ宮村さんが待つことになるようなら、宮村さんは松姫峠を逆から登ってきて途中で落ち合う、ということになった。
 そのあと改めて地図を見ながら、7時半に出発して、今川峠で○○時、松姫峠で▽▽時、・・・と数えていくと、15時から山伏峠へ向けて400mアップか・・・それだと最後はナイトランになるな・・やっぱり出発をもう少し早めたいですねぇ、、、ということになり、朝食をもう少し早めてもらうように頼んでみようか、という話になる。一階の台所に行ってみると、もう船木さんは帰宅したようだったが、おかみさんに相談すると「わかりました、協力しますよ。自転車だから少しでも早く出たいよね。」と言ってくれ、6時半朝食に変更してもらえることになった。というわけで明日の予定も定まり、8時ころには就寝。

【Gコメント】早朝に伊勢原から宮ヶ瀬までアップダウンと土山峠を快走して(レーサー達にはバンバン抜かれるが)、原さんと合流。ここから、奥相模湖経由で上野原まで一緒に走る。車の多い道志道を除けば貴重な田舎道を楽しめた。上野原の食堂でゆっくりした後、自宅まで走って帰る原さんと別れる。また一緒に走りましょう。快晴で暑いくらいの天気の中、鶴峠を登りだす。後半になって、二人とも、この勾配で?、と力が出なくなる。早朝のアップダウンで、無駄にエネルギーを使ってしまったせいだろう。丹波山村の宿へはやっとこさ着いた。暗くなる前だったので近くの温泉に入れたのは良かった。食べきるのが大変なほどの夕食のあとは、急に気温が下がってきて布団を重ね、8時すぎにはあっという間に寝てしまった。
 自分的にこの日のニュースは、藤野への下りで、苦手だったはずのDAZが普通に走れているのを発見したこと。宿で話をしたら、本人も自覚していた。この日、いろいろの偶然が重なって、タイヤのグリップを感じられるセッティングにできた結果のようだ。

Map, Click to Popup 【原コメント】(走行距離:91km/獲得標高:1188m)この日は社用で走れないかと思っていましたが、何とか間際で休めることがわかり、ゴキちゃんDAZ君達と走れるようになりました。コロナのお陰で、今年は1月3日同期廣野さんとの三浦半島runの後は一人で走っていました。誰かと一緒に走ろうとすると、公共交通機関を利用した輪行が必要となるケースが多いので避けていました。一人で走る時も、自宅発~自宅着の一筆書きコースなので、だいたい走るコースがマンネリ化していました。宮ケ瀬湖もそういうコースの一つでしたが、ゴキちゃんとDAZ君が宮ケ瀬湖を通過するというので、合流し上野原まで走ることにしました。宮ケ瀬湖から上野原までの道は初めて走る道で、なかなか走り易い良い道でした。車もそんなに多くなく、走りながら話せるようなところもありましたね。今後の1人走りコースに加えようと思います。
 合流してすぐに自分のロードバイクのフロントバッグサポータのことが話題になりました。リュックサックで肩こりするのが嫌いで、目の前に国土地理院の地図を置いて走りたいということもあり、ロードバイク用の市販品を探したのですが、世間に良いものが見つからず、自分で製作することにしました。運よくホームセンタ・コーナンで必要品を揃えることができ、φ6mmのステンレス棒は、会社の万力と腕力で曲げました。結構、物造りが好きです。DAZ君とても興味があったようですが、結局、現在のDAZ君のフロントバッグを活かすためには、別の方法がいいみたいです。
 趣味と実益を兼ねて自転車に乗っています。64歳にもなると健康に気遣わないといけなくなります。ふくらはぎや体幹と呼ばれる筋肉を鍛えると、無言の臓器と言われる心臓や肝臓を助けるなどというテレビ情報もあり、これに趣味の自転車を利用するのが実益です。なるべく引き足を使って坂を上り、これを週に2回以上行うと筋肉成長に良いらしいということで励行しています。自宅のある相模原は適度に坂もあり、そういう観点でみると地形的にも恵まれているようです。日頃のトレーニングのお陰か、今回は、ゴキちゃんDAZ君達にもなんとか遅れずについていくことができました。
 上野原で2人とお別れした後は、国道20号で八王子経由で帰る方法もあったのですが、足が少し疲れていて、大垂水峠を越える気になれず、津久井湖経由に日和りました。2人がその後600m上ったのに比べれば情けない話ですが、無理しないのが継続のコツと思っているのですぐに楽な方を選んでしまいます。
 今回は30km程度同行しただけでしたが、久々の複数人数でのrunでとても楽しかったです。やっぱり、皆と走るのはいいねぇ。誘ってくれてありがとうございます。また、機会を見つけて一緒に走りましょう。車での輪行も視野に入れておきます。少しでも長く飲めて走れる体を維持しときます。

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上野原の和菓子屋さんで土産を購入しました。なかなか雰囲気の良いお店でした。スイーツよりも酒のつまみになりそうなせんべいを買いました。
ご参考まで。http://andounatsu-uematsu.com/


Map, Click to Popup 2日目:11/22(日) 丹波山村→今川峠→小菅→松姫峠ピストン→小菅→猿橋→大月→都留→道坂峠→道志道→山伏峠→山中湖→籠坂峠→御殿場= (110km/2382m) 晴れ後曇り、小雨
メンバ:G、DAZ、宮村(一部同行)

 5時半ころ目覚ましで起床。前夜のGokiさんの要望で、目覚ましをすぐに止めずに少し鳴らしておいてね、ということだったのでそうしたが、Gokiさんはまだ布団の中である。身支度を始めてトイレ、洗面も済ませた6時過ぎ、一階の船木さんから声がかかる。「少し早いけど、朝ごはんの準備は出来たので、早いほうが良ければもう食べますか?」とのこと。これはありがたいご提案で、さっそく食堂へ。Gokiさんも布団から直行する。
 朝方は相当冷え込んだようで、未明にトイレに立ったGokiさんはすごく寒かった~といっていた。船木さんも朝やってくるときは星がすごくたくさん見えていた、とのこと。食事部屋は今日も石油ストーブで暖かい。和風の朝食を頂いていると、船木さんが「昨日の晩御飯で出し忘れていたんですよ、」と追加のメニュー。これはミョウガの酢漬けで作った握り寿司で、ピンク色のミョウガがお魚のようにも見えて目にも綺麗、味も爽やかなすてきな一品。カメラを部屋に置いてきたのが残念だった。「そしてもう一つ出し忘れていたの、これは持って行って峠で食べてください、」と竹皮で包まれたチマキも、持ちやすいようにパッキングされた状態で出てきた。「昨日の夕食後に、この写真をおばちゃんと見ながら、あれ、なんか足りないねぇ、これが出てないね、これも出てないよ、と気がついて、朝に出しましょうと話してたんですよ。」と言いながら見せてくれたA4サイズの写真は晩御飯メニューの盛り付け写真で、あとから分かったのだが楽天トラベルなどのサイトにはこの写真が掲載されているのだった。確かにそこにはミョウガの握り寿司とチマキも写っているが、昨日はこんなに出されても食べきれなかったし、サイトの写真と比べてどうだったとか、僕らは言うはずもないしそもそも気がつかないのだが、律儀な丹波山村のご婦人たちだなあと感心したのだった。
 そんなわけで朝食も大満足して、7時前には出発準備も整った。外で一緒に記念写真を撮りませんか、と誘うとOKしてくれて、外は寒いからおばちゃんは一枚重ね着してから玄関前で一緒に出発写真。優しく明るいお二人に見送られて、7時ちょうどに出発。

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宿の前で出発写真

 役場入口の交差点から橋を渡るとすぐに本日の手始め、今川峠への登りが始まる。丹波山村の朝は冷え込んでいるが、もう道を歩いている人もいて、田舎の朝は早いなぁ~と感心する。多くの家で玄関前に白菜を積んでいるのが見えて、漬物にするのかなと思った。登り始めがとにかく強烈な激坂で、幌見峠のようだとGokiさん談。(百坂やまなしというwebサイトによると20%を超える、とのこと。) 登っていくと朝もやの立ち込める丹波山村がだんだん眼下になってくる、途中にあった高尾成畑遺跡という縄文時代の集落跡でいったん脚を止めて一枚脱いで、またぐいぐい登っていく。朝から強烈なカウンターパンチを食らったようだが、さすがに朝はこちらも元気で、互いに声を出しながら頑張って登っていくうちに勾配も少し落ち着いてきて、会話しながら走れる程度の道となる。登り始めはまだ日差しが届かなくて寒かったが、登るほどに明るくなってきて景色も良くなり、330mのアップを40分程度で登り切り、7:44分切通しの今川峠(標高1060m)に到着。

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高尾成畑遺跡の掲示板 | 今川峠の切り通し

 ここからの約400mの下りでは、ダズは今回持参したダウンジャケットをウインドブレーカの下に着込む。これは暖かく実に快適で、以後峠の下りでは着たり脱いだり少々忙しいことになる。下る途中で何度か朝日が正面から低い角度で差し込んできて、これは前が全く見えなくなり難儀した。これにはGokiさんも閉口したようだ。
 小菅村役場前で国道139号に出て、ここですぐ小菅川の橋を渡るはずだったが工事通行止めで、迂回路の誘導に従って「道の駅こすげ」に向かう。ここは温泉施設とキャンプ場も併設されていて、泊りの利用者が多いようだ。本日も雲一つない真っ青な晴天で、朝のひと峠を順調に終えたところなので僕らも少し長めの休憩をとる。まだお店は開いてなかったので自販機の缶コーヒーを買い、ゆったりと過ごしてから快適なトイレでお腹もすっきり。宿のトイレは寒くて和式だったので、ここは実に快適できれいなトイレに感謝。

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快適なトイレと自転車スタンド

 つい長めの休憩となってしまったが、8:55に再スタート。2kmほど進むと左側から鶴峠から降りてくる県道が合流し、右手には本日二つ目の峠、松姫峠旧道への分岐が現れる。

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松姫峠旧道への分岐

 入口部分は急坂になっていてハードルを感じるが、9:06登り開始。登り始めると道はちょうど良いくらいの勾配で、峠から先は通行止めになっているので通る車はほぼ皆無、たまにサイクリストが通るだけの快適な道だ。気温も少し暖かくなってきたのでGokiさんといろんなおしゃべりをしながら順調に進み、約500mのアップを50分程度で登り切り10時前に松姫峠(標高1250m)到着!

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峠到着(バス転回場所) | 富士山も見える展望

 峠からは展望が広がり、富士山の山頂部分も良く見えていた。展望を楽しんだあと、松姫峠の石碑の前に座って、宿で持たせてくれたチマキを頂く。豚の角煮が入っていて味も最高、ボリュームもあって、良い補給が出来た。あと宮村さんにも連絡をとって、すでに猿橋から北上して松姫峠を登り始めている、との情報。

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石碑前で | チマキ
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松姫峠旧道大月側(トンネル完成の翌年に大改修されたが、その再開通後間も無く閉鎖になった道)
落ち葉が深く堆積していてパンクの危険性が高いため今回は計画時にパスした

 さて静かで眺めの良い松姫峠は名残惜しいが、10時18分、またダウンジャケットを着込んで下り始める。下り始めてすぐ、下から大型のバスが登ってきたのにはびっくりした。わざわざバスがピストンで峠まで運行しているのは松姫峠が一つの観光ポイントになっているためで、武田信玄の娘・松姫が織田信長の軍勢から逃れるためにこの峠を越えた、という戦国時代のエピソードも大いに関係しているのだろうかと思われる。このバスとのすれ違い以外は快適な下りを楽しんで、10時半にはもとの国道まで戻る。ここでダウンを脱いだが、このあとすぐの松姫トンネルは3km以上ある長いトンネルで、この中もかなり寒かった。

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松姫トンネルの出口近く(左側のトンネルは旧道へ通じる)

 ここから先は、どこかで宮村さんと出会うはずなので、注意しながら、すれ違うサイクリストを凝視しながら下っていく。深城ダムを少し過ぎたあたりで、見覚えのある赤いサイクルウェアの宮村さんを発見、Gokiさんは11月初めに一緒に走っているが、ダズは昨年のGW以来となる、久しぶりの再会だ。想像以上に上まで登ってきた場所での合流となったが、「都留で合流だと2時間以上待つことになっちゃうし、走らないでじっと座っていたら、なんか怪しいでしょ?」との軽快なコメント。ここから猿橋まで標高差は200m以上、アップダウンもあってかなりの勾配の道が続いたので、宮村さん調子良さそうだな、と感じた。
 さて猿橋からは国道20号に出て、既にかなり空腹を感じていたので昼食ポイントを探しながら進む。地図にも載っていた「レストランきこり」は、看板は有ったが店はもう止めてしまったようだ。あとは何も店が見当たらないまま大月まで進み、11時50分ころ、大月駅前に何軒かお店があったうちの一つ、「食堂かつら」に入る。
 お店に入ってヘルメットやサングラスを外した宮村さんを見ると、以前と違って髪がベリーショート(坊主に近い)となっていたためか、高僧のような風貌となっていた。ここで改めて近況やらいろいろお話ししつつ、ミニチキンカツ丼+ラーメンのセット、宮村さんは同じくミニチキンカツ丼とうどんのセットでゆっくりと昼食。

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ミニチキンカツ丼+うどんのセット | 新しい風体の人@食堂横

 12:40にお店を出て、ここからは道坂峠の登り口まで10km近くの国道走りの消化コースとなる。ここはサクッと走り抜けたい部分だったが、緩い登りに加え向かい風が強くなり、道はガタガタで車が多く、かなり苦しい区間となった。時折富士山の姿がちらっと見えるのがわずかな慰めだった。1時25分に谷村町駅を過ぎてすぐのコンビニでいったん休憩。補給食をとって更に追加購入し、だいぶ消耗したがここで気を取り直し、本日3つめの峠、道坂峠へ向かって県道24号を登り始める。国道よりは交通量減ったけど意外と多いな、と感じたが、集落がなくなる辺りからはだいぶ減って走りやすくなった。この登り途中からGokiさんのリア変速の調子が悪くなり、ローに入らない、とのこと。止まってワイヤーを引っ張って手動で入れることは出来たが、走りながら小まめな変速が出来なくなって、走りにくそうだ。そうしたトラブルと、午前からの疲労の蓄積もあってペースはやや落ちてきたが、途中の小休止をはさみつつ約1時間強で約520mアップを登り切り、2時45分に道坂峠(どうざかとうげ、標高1020m)にほぼ三人そろって到着! 峠には木造を基調とした立派なバイオトイレがあって、ボランティアの方だろうか、ちょうど清掃したところだったので丁寧にお礼をいってから利用する。中に入ると木製の床に一段上がるようになっていて、ここは靴のまま上がっていいのか迷ったのでいったん出て清掃の方に確認すると、はっきりしないけどたぶん靴履いた方が良いようだったので、汚さないよう注意して利用させてもらった。ここまでは日差しと青空の恵みがあって良かったが、そろそろ夕方の雰囲気になりかけてきたので、下りはまた厚着して、あと補給食も忘れずに摂取してから下り始める。

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道坂トンネル前で

 300m以上の下りを楽しく走り切ると、国道413号(道志みち)に至る。ここからはまた交通量が多くなった。道志みちの山伏峠周辺は昨年夏から災害による通行止めが続いていて、ついこの前の10月に開通したばかりだ。東京オリンピックの自転車ロードレースのコースにもなっていて、昨年夏の三国峠ランのあと、オリンピックコースのラン第2弾を考えたがずっと通行止めで走れなかったので、今回のランでここを走れるならぜひ、と思っていたのだが、この交通量ではちょっとサイクリングには適当とはいえない感じだ。それにも関わらず自転車が多く走っているのは同様のことを考える人が多かったのだろうか。秋の三連休でたまたまいつもより交通量が増している、ということかもしれない。あと、バイクの集団も多いようで、1kmちょっと進んだところの「道の駅どうし」では、何かバイクのイベントでもあったのだろうかと思うくらい沢山のバイクが駐輪していて、とても立ち寄る気にはなれない感じだ。昨日の夜に、15時から400mアップの山伏峠を登り始めるのはちょっと遅いな、と思って朝食を早めてもらったのだけれど、朝のリードをちょっとずつ色んなところで使ってしまい、本日四つ目の峠は結局15時過ぎから登り始めることになってしまった。交通量の多い道を緊張しながら走るとエネルギーを消費するようで、15時半ころまた補給したくなり、自販機のあるところで立ち止まる。ついさっきまで後ろに見えていたはずの宮村さんが見えなくなっていたので、補給食を摂取しながら待つ。カロリーメイトを食べ終わるころに宮村さん到着、宮村さんも「糖分が欲しくなってきちゃって、少し手前でアンパン食べてた。」とのことだった。このあたりでGokiさんのリア変速は更に調子が悪くなってきて、トップ側にも落ちなくなったとのこと。どこかでシフトワイヤーが停滞してしまっているはずだがここで詳しく調査してみる時間的余裕もなく、ロー側2枚程度だけが使えるという状態のまま、先へ進むことになる。雲がだいぶ出てきたのと日暮れが近づいてきたのもあって薄暗くなるなか淡々と登り続け、だいぶ登ってからキャンプ場の「山伏」という看板が出たのでもうすぐだろうと思ってペースを上げてみたがまだ先が続き、なんだか雨がちらついてきた?と感じた16時15分ころ、ようやく山伏峠(標高1100m)に到着!

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最後の登り、ゴール間近

 ここでGokiさんから「山中湖から最後の峠は(三国峠ではなく)篭坂峠にしようと思う」と宣言があり、ダズはどうする?(山中湖で宮村さん車にレスキュー申請か?)との問いに、「僕も篭坂峠を越えて御殿場まで走ります」と返答、「おっ。リタイヤしない、ね?」との確認にもぶれることなく、しない、と答える。実のところ、昨日のような脚の疲労感は無くて、身体は大丈夫そうだが、ただ時間的にナイトラン必定というのだけが気がかりではあった。夕闇迫る山伏峠では両側からサイクリストもまだ通過しているし、車も相変わらず多く、そろそろヘッドライトを点灯している。僕らも厚着して、ライトも点けて下り始める。
 山伏峠からの下りは、晴れていればきっと富士山がきれいに見えるのだろうが、本日は全く姿が見えない。標高差は100m程度のまっすぐな下りで、山の西側に来たので登りのときより幾分明るくなったようで、まずまず安全に山中湖岸まで到着。南岸の方が交通量は多そうだが、Gokiさんとダズにとっての最短ルートでもある南岸を選択、篭坂峠への分岐まで宮村さんも一緒に行く。ここからは観光バスも通るし車もほぼ数珠繋ぎの状態で注意しながら進み、16時50分ころ分岐に到着。ここから宮村さんは道の駅富士吉田までの単独走行、Gokiさんとダズは最後の峠、篭坂峠に向かう。暗くなってくるなか、分岐で記念写真をとって、お互いの安全を祈りつつ、17時少し前にお別れしてそれぞれ出発。

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山中湖南岸の分岐、ここでお別れ

 分岐で写真を撮っているとき、ダズの自転車用ライトのスイッチボタンが赤く点灯しているのに気づき、あれ、ここって光るんだっけ?と思ったのだが、これはバッテリー切れを知らせるサインだったようだ。篭坂峠へ登り始めてすぐ、ライトがぷっつりと消灯してしまった。このライトは昨年購入してから一年近く使用していなかったのですっかり忘れてしまっていたのだが、乾電池じゃなくUSBで充電するタイプだったことをここで思い出した。買ってすぐに一度充電したきりで、乗鞍高原ランで少し使用したあとも充電してなくて、肝心な場面で電池切れを起こすという痛恨のミスだ。ここは国道なので、まばらながらも街灯が少しは設置されていて、あと予備でヘッドランプも持参していたので全く見えないわけではないが、いずれにしても残念至極。目の調子が万全でないGokiさんに前を走ってもらうという申し訳ない事態となる。篭坂峠の登りは100m程度で、勾配もきつくないので登り自体は特に苦労することなく、峠に17時10分到着。
 問題はここからで、既に真っ暗となり、雨が降ったらしく路面がぬれている。後ろからの車もひっきりなしに通るので、慎重に慎重に、ゆっくりと進むしかない。暗闇だと平衡感覚もおかしくなるし、向かい風も吹いてきて、時々止まって声を掛け合う。峠道から里に下りてくれば少しは良くなるかと思いきや、予想外の雨まで降りだすし、狭い道路に車が数珠つなぎ状態となって、更に悪条件が積み重なってくる。更には、須走インターを過ぎてから国道138号と「東富士五湖道路」の最終部分が錯綜していて、1kmほど自動車専用道路に迷い込んでしまう。気づいた時にはもう進むしかない状態で、いつドライバーから怒られるかとドキドキしつつ、幸いにも怖いドライバーがいなくて良かったが、ますます精神状態が追い詰められていくようだった。更にさらには、Gokiさんのガーミンも電池が減ってバックライトと表示が消灯、ダズのヘッドランプも電池が新しくないので光が乏しくなってきて、とにかくこの最後の区間がハードな二日間のランの中でも一番長くて怖くてきつい区間だった。とにかく無事に通過することができて、本当に良かった。
 市街地に入ってからは道幅も広くなって街灯で明るくなり、Gokiさんの勝手知ったる地元エリアとなってきて、あとは御殿場駅までスムーズに先導され、6時15分、無事に御殿場駅にゴール!
 御殿場駅では、帰りの電車をGokiさんが検索してくださり、いろいろな帰り方はあるものの、18:47発の特急ふじさん号の最終便が一番早く快適に帰れるということになり、これを選択することにした。御殿場でゆっくり晩御飯をご一緒することは出来なくなったが、いつも特急ふじさん号を利用しているGokiさんに何から何まで指導してもらって、無事に乗車までこぎつけることが出来た。Suicaでは入れなくて緑の窓口に並んで対面で指定券を購入してから乗車することなどは、知らないとまごつくし、窓口に並んでいる間にGokiさんがお弁当やおにぎりやお茶を購入して、「餞別だから、」と渡してくださって、駅のトイレに寄ろうかな、と思ったけど「車内に良いトイレがあるから早くいったほうが良いよ、」と教えてもらい、慌てないですみました。いつも空いている、という特急ふじさん号は、秋の行楽シーズンにも関わらず乗客は半分以下でゆったりと過ごせたし、中の多機能トイレは広々としていたので、ここで乾いたシャツに着替えも出来て、その上にダウンとウインドブレーカを着込んだので身体を冷やさずに帰ることが出来て、本当に良かった。帰りの車内でGokiさんに頂いたお弁当を平らげた後は、どっと眠気が押し寄せてきて、終点の新宿まで寝過ごしを心配することなく安心して帰ることができました。

【Gコメント】午前中の松姫峠は丁度良い勾配で、ほとんどを二人で話しながら楽しく登れた。この下りでは最近に無く目が合わせられて、DAZと同じくらいに降りられたのはうれしかった。午後に都留から山中湖まで、道坂峠、山伏峠と越えると、さすがに体にこたえた。山中湖での終了も想定して、前日に宮村車のデポ場所を変えてもらっていた。しかし、夕暮れ迫る山伏トンネル前で、DAZがまだ元気でギブアップしなかったので続行。山中湖南岸に出て、宮村とはお別れ。結構走れていたよ。ここからナイトラン状態で籠坂峠を越え御殿場を目指す。峠後の長い下りは、小雨に向かい風、車が数珠繋ぎ、DAZのライトが電池切れ、自分はR変速が故障など、最悪の状況だった。安全第一の超スローで進み、なんとか御殿場駅にゴールできてホッとした。この日の獲得標高は、ガーミンを使い始めた2010年以降での記録となった。

Map, Click to Popup 【宮村コメント】(走行距離:106km/獲得標高:1449m)三国峠を越え、霧の山中湖に座す早朝の富士を拝み8時前に道の駅富士吉田に到着。下段の駐車場はもう7割ほど車で驚く。上段のレーダードーム側がまだ余裕あり、早く出て良かった。
 8時半ごろ出発。ガタガタだが下りだったので、9時半ごろ道の駅つる着。ここで合流予定だったが、2時間強待ちは手持無沙汰だし、近くのリニア見学センターに興味あるも試験走行無いようなので、すぐ出発。松姫峠を登っている途中で、G&DAZと合流。道坂峠までは何とか付いて行けたが、山伏峠への道中は、もう足に力が入らず、富士吉田から大月までのガタガタ下りの影響か尻が痛くなり、全集中にほど遠かった。今年の膝不調~手術の間に体力落ち、長距離&複数峠が無理でした。リハビリでもう少しは走れるようになると思うが。山中湖南側回り提案は若干長くても登りなく正解でした。トータルではDAZくんに会え、起伏に富む大地をランしながら、たまに覗く富士や紅葉を楽しめ、良き旅でした。




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早朝三国峠下りからの富士山と霧の山中湖


<おわりに>
 Gokiさんの計画をもらった段階で、近年ないほどのハードなランだなと思い、自分に走り切れるかなという心配は正直かなりありました。事前にナビタイムでトレースすると走行距離や獲得標高が数字となって現れ、さらに不安を感じましたが、計画に水を差すような消極的な意見は封印してチャレンジしました。結果的にはどうにか無事に走り切れて、事前のナビタイムの数字ほどではないにしろ、一日の獲得標高として過去最高値も記録できましたし、チャレンジを成就できた達成感は何にも代えがたい、とてもうれしいものでした。
 天候に恵まれたことや素敵な宿との出会い、そして初日は原さんと、二日目は宮村さんとご一緒できたことが、楽しいランになった大きな要因だと思います。
 今回も皆様にお世話になり、どうもありがとうございました。


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