ショートレポート: 秋ラン ヤビツ峠

Photo, CLick to Popup
ヤビツ峠
by 宮村(投稿日:30 Oct 2021)

Map, Click to Popup 日程:2021/10/23(土)
参加:G(計画)、宮村、DAZ、原、浦野
コース:=秦野駅→ヤビツ峠→本厚木駅= (69km - 6.7h)

 ツーリング記録 参照
メモ:
 「2021年9月30日緊急事態措置の終了、10月24日緩和措置期間の終了」(感染防止行動の継続は当たり前だが)、「9月から続く季節外れの暑さが、10月12日以降やっと落ち着く」、「紅葉の季節が近づく」など、秋ランの条件が整った。そんな中、Gくんから様々な打診が入り、ぼっと思案する間に、第一弾が、10月23日(土曜日)ヤビツ峠ランとなった。
 当日参加者は、原さん、Gくん、浦野くん、DAZくん、宮村。秋晴れで風穏やか、全般に良好だった。ただ、日差しが思ったより強い登りや日陰に入ると冷え冷えする下りなど、ウエアに気を使う時期であった。山々は、紅葉がにぎやかになる手前だった。車は、自分が思っていたより少なく、ストレスがかかる追い抜きやスレ違いがほぼ無く良かった。シーズン前だからか。
 “ヤビツ峠”と“半原越”、2つのピークを越えた。ヤビツ峠は走り屋ヒルクライマーだけでなく、途中途中で休憩するサイクリストも受け入れる懐深いサイクリストの聖地のようだった。宮村は、6月以降、本格的に走っていなかったが、何とか皆について行けた。ほぼ同着で到着でき良かった。木立・鳥のさえずり・絶景を楽しみながら走れた。久しぶりのグループ休憩&カフェ&ランチが和みになった。帰りはDAZくんといっしょの電車だった。話が弾む中、自然に、原さんの強力で安定な走りの話になっていた。
 余談:レポート作成中、走った一帯の歴史に興味が湧き「ヤビツの由来・・矢櫃?」「北条武田合戦のみち」「丹沢山塊東辺のみち」などWEB情報を多読してしまった。近場なので歴史歩きに訪れるのも良いかもと思った。


1日目:10/23(土)
コース:=秦野駅→菜の花台→ヤビツ峠→宮ヶ瀬→半原越→本厚木駅=
参加:G(計画)、宮村、DAZ、原、浦野
天気:晴れ
距離:68.58km
獲得標高:1235m
走行時間:6h41min

*出発
 小田急秦野駅前出発が9時30分の予定だった。9時前に、原さん、Gくん、浦野くん、宮村が到着。Gくんは自宅から自走とのこと。浦野くんは伊勢原市役所に車をデポして到着。原さんと宮村は輪行。DAZくんは輪行中、東武東上線の事故関連で遅れたが、9時10分過ぎに到着。駅では我々以外に、けっこう沢山のサイクリストが集まっていた。さすがサイクリストの聖地と言われるヤビツ峠の起点駅だ。
 組み立て、トイレ、コンビニ買い出し後、駅をバックに写真を撮り、9時半過ぎに、DASくん先頭で出発。

Photo, CLick to Popup
秦野駅を出発
*ヤビツ峠;“菜の花台”など途中休憩、“ヤビツ峠レストハウス”
 国道246号名古木交差点を渡り、左側のコンビニに集合する多くのサイクリストを横目で見て通過、アプローチ的勾配がなく、すぐに急勾配になった。この勾配が続くとヤバイかもと思いつつ、ペダルを踏んでいると日差しが思ったより強く、背中が熱をもち、黒地パンツの尻・腿がヒリヒリし始めた。新東名用高架や鳥居のある中央分離帯を過ぎ、出発して約30分、Gくんが暑さや体調を考慮して、“自然観察の森水車”で休憩してくれた。宮村はウインドブレーカーとビショビショになったコットンTシャツを脱ぎ、薄いレーサーシャツ一枚に。しかし、ここで休憩したのは、我々だけで、多くのサイクリストが通り過ぎて行った。「この峠はノンストップがあたり前なのだろうか?」とか思った。

Photo, CLick to Popup
水車小屋前

 10分ほどで出発。宮村は、スマホかたづけに手間取り10mほど出遅れた。皆に追いつけなかったが、途中途中で停止するサイクリストをちらほら見かけちょっと気楽になった。蓑毛バス広場を過ぎ、「手前より緩そうなのになぜにガタガタ」と思える丸リング道路を突破、木立の道に入り、やっとGくん以外の3人に追いついた。しかし、すぐ脱力し若干遅れた。何とか我慢していると左に秦野市街が見えはじめ、“菜の花台”入口でスマホを構えるGくんの前に。
 10時40分ごろ“菜の花台”に到着。広場にある木製仕立ての展望台に登った。秦野市街やその先の相模湾、富士山などを見渡せ、絶景を堪能できた。「相模湾の先に、雲で覆われ上だけ見える山はどこ?」との話になったが、原さんのマップで大島だった。15分強、休憩して出発。やや勾配が緩くなったようだが、頻繁に幅が狭くなる道を、フロントをロー、リアをローか一段上げで、ひたすらペダルを踏んだ。

Photo, CLick to Popup  Photo, CLick to Popup
菜の花台に到着 | 展望台にて(バックに富士)

 11時15分ごろ“ヤビツ峠”着。“ヤビツ峠761m”標識板の前で、多くのサイクリストと同じく写真撮影。そして、階段を登り、777m“ヤビツ峠レストハウス”にて、くつろぎカフェ(マスク着用)。今年3月28日にオープンしたばかりとのこと。原さんと浦野くんは洋ナシアイスクリーム。バニラが定番で、洋ナシは春にはイチゴとかになる季節メニューらしい。残り3人はヤビツ焙煎コーヒー。

Photo, CLick to Popup
ヤビツ峠
*裏ヤビツ;渓谷絶景ポイント
 11時45分ごろ、ウインドブレーカーを着て、宮ケ瀬湖畔園地を目指し、裏ヤビツ下りへ。日陰が続き、昨夜の雨によるのか路面が濡れており、「滑るかも」との恐怖感あり。十分にブレーキングしながら走行。途中から勾配が緩やかになるとともに、日当たりが良くなり、恐怖感も落ち着いた。ただ工事中の箇所が増えたように思えた。さらに進むと右に谷川(布川)が、チラチラ見え始めた。谷がちゃんと見えないものかと思っていると停止の合図。右に視界が開け深い渓谷を見渡せた。原さんが「紅葉シーズンの絶景ポイント」と発せられていたような。後でマップチェックすると長者屋敷キャンプの若干手前あたりか。12時20分ごろから5分ほど写真撮影会。その後、順調に走行。

Photo, CLick to Popup  Photo, CLick to Popup
渓谷の見える所で
*宮ケ瀬湖畔園地;ランチ&プチ観光
 12時40分ごろ宮ケ瀬湖畔園地に到着。ランチをするお店は、自転車を掛けたラックの前にある“ヒマラクカフェ”に決定。カウンター席に5人並び(マスク着用)、原さんと浦野くんが、“肉味噌使用特選まぜそば”を即座に注文。ヤビツ峠同様、2人が同メニュー。食べ物の嗜好が近いのだろうか。GくんとDAZくんが“薬膳スープカレー”のポークにしたので(DAZくんはご飯大盛)、宮村はチキンにしたかったが、いっしょのほうが早いだろうと思いポークを注文。しかし、スープカレーは以外に待った。近況の話とかできて、ちょうど良かったが。スープカレーは、複雑なスパイス感を醸し野菜が豊富だった。巨大な肉塊が潜んでおり驚いた。ご飯が五穀だった。おいしさ、ボリューム感、健康感すべて大満足でした。
 13時40分ごろランチが終わり、湖のほうへ散策。マップ看板のところから湖を眺める組と大つり橋を渡りに行く組に分裂。つり橋組が、浦野くんとDAZくんは当然か。

Photo, CLick to Popup  Photo, CLick to Popup
カレー屋前 | 二人が向かう吊り橋
*半原越、帰途
 伊勢原へ真っすぐ下るコース案もあったが、いつの間にか“半原越”コースになっていた(宮村には)。まあ行けるだろうという感じ。14時直前に出発。ところが浦野くんとDAZくんが逆方向へ出て行った。つり橋を渡り戻ってきたので、方向感覚が狂ったのだろうか。
 やまびこ大橋を渡り、14時15分ごろ、下りが始まる土山峠バス停辺りでちょっと停止。宮村は、スマホかたづけに手間取り、皆のスタート後に発進。良い感じの下りだが、車が前後に居て神経を使った。先の4人も車が詰まってスピードを出せなかった模様。
 14時20分ごろ、“半原越”分岐の坂尻バス停に到着。2分ほどウインドブレーカー脱ぎなどして出発。約5km、約300mの登りを、皆モクモクと走った。途中ではDAZくんが、一時最後尾になった。ヤビツ峠でけっこう引っ張っており、回復し切れていなかったのだろうか。結局、宮村がその位置を取り返したが。
 14時55分ごろ、‘“半原越”に到着。5分ほど防寒、写真、“半原越”の謂れを書いた看板読みなどして、下りを開始。下りは、日陰が続き路面が濡れ、落ち葉で幅が狭まった細道だった。注意して走行した。
 15時15分ごろ、下りを終え、412号に向う一般道に入った。ここから地元の原さん先導になったと思う。次に412号に入り、中津川沿いを走行。412号が中津川から西へ離れる手前で、右に入りながら下り、勝楽寺参道を右に見ながら412号をアンダーパスし、また、中津川沿いを走行。なお、勝楽寺は、通過時に見えた山門が立派そうだったので、後で調べた。弘法大師が関係した由緒あるお寺とのこと。いつか立ち寄ってみたい。中津川沿いは山裾が川近くまで伸びているところがあるようで、時々小さいアップダウンがあった。先頭に置いて行かれないよう、宮村は最後の力を振り絞っていた。
 15時40分過ぎ、棚沢のアップダウンを下ってすぐの才戸交差点で、浦野くんは別れて63号に入り伊勢原市役所へ向かった。我々は交差点を渡り、宮村の覚えでは、若干中津川に沿って走行後、左折して、中津川を渡り、首都圏中央連絡自動車道高架下の相模川に沿うサイクリング道に入り、「先に見えるきれいなビル群が厚木?」とか話しながら走行した(後で原さんが、発展中の海老名と教えてくれた)。その後、246号を渡り、相模川に入る手前の中津川を渡り、厚木市街に入った。
 16時15分過ぎ、原さんによる半原~厚木安全誘導で小田急本厚木駅に無事到着。自走で帰る原さんと駅前でお別れをした。18時20分ごろ原さんから無事帰宅メールを受けた。浦野くんからは16時半に伊勢原市役所に着き、車で20時無事帰宅との連絡を受けた。残り3人は輪行で無事帰宅(Gくん御殿場方面、DASくん・宮村東京方面)。

Photo, CLick to Popup  Photo, CLick to Popup
坂尻 | 半原越

【Gコメント】朝は御殿場から集合地の秦野まで自走。ヤビツ峠を含むコースで、ツーリングっぽい走りをできたのは楽しかった。天気の良さと絶景もあり、人数が多かったことでの楽しさもあった。ただし、半原越を加えたことで、体にかなり刺激が入って、翌日は完全休養日になってしまった。それにしても、原さんは良く走れていた。また、一緒に走りましょう。おまけ:本厚木駅で立てかけた自転車が風で転倒して段差から落下。すぐ輪行したので気づかなかったが、後で結構重症と分かった。(RDエンドの曲がり。アウターチェンリングの歯が一枚だけ外に曲がり。)

【DAZコメント】ヤビツ峠の登りは、お天気で眺めも良くて楽しくお話ししながら登れました。北側への下りは超寒く、途中で厚着しました。宮ヶ瀬湖でのお昼と散策も楽しんだのですが、半原越では登りの力が出なくて大変でした。最後の駅までの道のりもバテバテで、原さんはじめ皆さん強いなー、というか、自分弱いな~と痛感しながら必死でついていくっていう感じでした。

【原コメント】表ヤビツは原は2度目でした。覚えていなかったので新鮮な感じで走れました。半原越は20年以上前に逆コースを走ったことがありますが、それ以来ですので、これまた新鮮でした。裏ヤビツはとても寒かったですね。サイコンでは最低気温8度でした。往路は相模大野まで走り、秦野まで輪行しました。輪行は2年ぶりです。思い出しながら自転車を分解しました。超久しぶりの宮村さん、初めての浦野さん、今後とも宜しくお願いします。

【浦野コメント】伊勢原市役所に車をデポして秦野駅まで10km弱を単独ラン。秦野駅到着時、自転車を組み立てている見慣れない人を発見。原さんとは初見なので、さては原さんかと声をかけると「違います。さっきも原さんですかと声かけられました。原さんってよっぽど重要人物なんですね」。あとで聞いたところでは宮村さんも同じ人に声かけたそうな。菜の花台展望台からは富士山がきれいに見えて”フォトジェニック”。ヤビツ峠の喫茶店では原さんと二人で、ホットコーヒーではなくソフトクリームを注文したところ、出てきたのは観光地によくあるカップ抽出タイプ(浦野に言わせれば偽物ソフト)でがっかり。


関連リンク:
 2020秋ラン 三県ツアー
 1997秋ラン ヤビツ峠
 1997春ラン 半原越
 1993走り納め 宮ヶ瀬
 1992春ラン 土山峠
注)宮ヶ瀬ダムができるまでは、土山峠は宮ヶ瀬側からも峠だった。